2017年03月02日

配信開始

本日「憎しみの連鎖」がAmazon他で配信されました。
HPに大手のリンクをまとめていますが、他にもあり、作品が増えるとさらに増えますので、全部は
書ききれなくなります。恐らくほぼ同じところで配信されますので、チェックをお願いいたします。
配信サイトのリンクの間違いもありますので、著者名を確認してからお買い求め下さい。
https://www.shinobumakimura.org/downloads/

作品は、雑誌に掲載されたものですが、再録はありません。お見逃しの方も多いかと思います。
内容は、実際にあった殺人事件を下敷きにしたサスペンスです。
企画は編集者で、犯罪そのものは変えないことが条件で、フィクションとして成立させるために苦心
しました。実際の事件関係者のプライバシーを侵害しないように、架空の人物を語り手として創作し
その視点から描いています。殺人を犯したモデルの青年から、重要なファクターを削り変えています。
また仕事も、周辺の人物も確認できる記録とは異なります。事件について一定の知識のある読者には
フィクションと分かるはずです。事実と混同されないように報道された事件名も入れませんでした。
同じ事件を漫画化した先行作品もありましたが、殺人以外何の共通点もなく、同じ事件に見えないと
思います。あくまで私の創作です。
青年のおばが語り手ですが、幼い頃から時々会って知っていても、自分の家庭で育てたわけではなく
関わりは限られています。手助けをしたこともありましたが、不運な事故もあってうまくいきません
でした。自分がそばにいたら青年を変えることができたか、という視点で読んでほしいと思いながら
描きました。事件があると、必ず家族が、親戚が、友だちが、学校が悪い、という批判が出ます。
それに意味がないとは思いません。しかし、ネットに周りの人々の個人情報、プライバシーを晒して
時に暴力まで加えるバッシングが正義だとは思いません。自分なら何ができるかを考えることは大切
ですが、自分なら問題を起こさず青年を救えたかよくよく自分に問うてほしいと思います。
介入の難しさを伝えるためにあえて半端な距離のあるおばの視点で創作しました。
実在しない人物を入れるとページ数が足りないと担当編集者は危惧しましたが、意図を汲んで描かせて
下さった編集長に感謝します。案の定ページが足りずに困り果てた私に協力して下さった担当編集者に
深く感謝します。実在事件を下敷きにするのは、そうでない創作よりむしろずっと難しいものです。
画量も多く、お金のために気軽に引き受けられない仕事です。お金のためなら受けない方がいいような
厄介な仕事だということを、ご理解いただければありがたく思います。
posted by 183 at 13:00| 漫画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする