2006年08月03日

鬼父改造計画

警察庁のまとめによると、児童虐待摘発件数が過去最多になったそうです
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060803it03.htm?from=top
(「讀賣新聞」8月3日)

発見者には児童相談所などへの通告義務があり、仮に間違って通告しても処罰はなく、
また、通告したことについて親などに伝えられない、ということも知られてきました

児童福祉法第25条には、こう明記されています

保護者のない児童又は保護者に監護させることが
不適当であると認める児童を発見した者は、これを福祉事務所
若しくは児童相談所又は児童委員を介して福祉事務所
若しくは児童相談所に通告しなければならない。

参照
http://marutin.pekori.to/abuse/08.html

通告が増えるのはいいことです
しかし、それを受けて児童を保護すべき公的施設は人員不足、
異動による職人の経験不足などの問題を抱え、適切な対応が困難です
人員の補充、教育が必要であり、人員削減など論外です

もうひとつ、父親の虐待が目立ちます
今年上半期に摘発された120件のうち虐待した親は記事によると以下の通りです
数が合わないので重複があるのでしょう
実母 44件
実父 40件
養父・継父 21件
内縁の父 20件
合わせると父親が過半数、母親の倍近い数です

育児中の母親への育児指導はあります
事件を起こした(冤罪かもしれなくても)母親に対する
メディアの心理的制裁は過剰なほどです
日本中の新聞雑誌で一人の母親を大々的に報道することは、
私には異常、不必要さえに見えます
それに引き換え自衛隊報道の小さいことの方が気になります
国民が政治に無関心なのか、関心を持たせたくないのか、どちらなのか疑問です
北朝鮮のミサイル実験は鬼母並みに大きく報じ、国民の恐怖心をあおりましたね
国民の関心、意識を導く報道の影響力、責任は重大です
見る側にも無意識のうちに操作されている、という自覚が必要です

話を戻します
父親の虐待が多いにもかかわらず、報道では、母親の養育態度が問題にされ、
ひどい母親、子供が可哀想、というコメントが決まって出ます
一般に、母親が幼児と接する時間が長いので、影響は大きいでしょう
しかし父親も、母親と子供の生活に絶大な影響を与えます
生殺与奪の権を握っている、と言っても過言ではありません
幼児を抱える母親は、多くは心理的のみならず経済的にも夫の庇護を必要とします
その夫の虐待に対しては、経済力のない母子は立場が弱く、
夫から子をかばうことも逃げることも難しく、夫に暴力を振るわれている母親が、
腹いせに幼児に暴力を振るう、弱者への玉突きもあります

母親を問題にするなら父親への指導も同様に、もしくはそれ以上に必要なはずです
育児に関心があっても労働時間が長く難しいという問題があります
そこを真剣に問題視すると、労働問題に発展します
もしかしたら、そこまで話を大きくしたくないのかもしれません
低賃金、過重労働を問題にしたくないのかもしれません
あくまで家庭、母親教育、育児休暇でお茶を濁しておきたい・・・
日本人には忠実な働きアリであってほしい、少子化で勢いをなくしてほしい、
日本など滅んでもかまわないと
「誰か」が思っているのかもしれません

同じ記事で、少年犯罪が4年連続で減少していることも取り上げています
母と子が悪くなっている、社会悪の淵源だ、という危惧があるように感じますが
どうやら思い込みに過ぎないようです
問われるのは男性です
鬼父改造計画は、社会を根底から改革しないと実現が難しいですけどね


posted by 183 at 13:23| フェミニズム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする