2007年12月02日

劣化ウラン兵器使用の影響に関する決議

11月1日国連の第一委員会で「劣化ウラン兵器使用の影響に関する決議」が採択され
日本はこれに賛成しました
12月5日の国連総会で、再度、投票が行われ、国連としての
正式の決議として採択される予定です
http://www.nodu-hiroshima.org/


以下転載
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-November/016152.html


[転送・転載歓迎。重複受信される方、ご容赦くだ
さい]

「劣化ウラン兵器使用の影響に関する決議」
国連第一委員会において賛成多数で採択——日本も
賛成——


2007年11月2日
皆様

 ニューヨークの国連本部で開催中の第62回国連総
会第一委員会(軍縮・安全保障問題担当)におい
て、11月1日午後5時近く(現地時間)、「劣化ウ
ランを含む武器・砲弾の使用による影響に関する決
議」が、賛成122票の圧倒的多数で可決されました。
日本政府も賛成票を投じました。
 反対したのは、米国、英国、フランス、オラン
ダ、イスラエル、チェコの6カ国のみで、35カ国が棄
権。劣化ウラン(DU)兵器所有国を含むEU加盟国の
対応が注目されましたが、ヨーロッパの国として
は、ドイツ、イタリア、オーストリア、スイス、ア
イルランド、リヒテンシュタインなどが賛成票を投
じました。ロシアは棄権し、中国は、投票の前に会
議場を後にしましたが、そのことを前もって、提案
国サイドに伝えて来ていたとのことです。

 今回の決議は、(1)国連事務総長の名におい
て、国連加盟国と国連関連機関に対し、DU兵器の影
響に関する意見の提出を求め、来年の国連総会でそ
の報告を提出すること、そして、(2)来年の国連
総会の正式な議題にDU兵器問題を含めることを要請
するものです。また、前文では、国連憲章と国際人
道法に基づき、「DU兵器使用が人体や環境に及ぼす
潜在的に有害な影響を考慮する」ことが明記されて
います。(決議全文の仮訳を下掲。)

 先日のメイルでもお知らせいたしましたように、
10月17日、「非同盟運動諸国」(提案国:インドネ
シア)の名において、決議原案が提出されました。
インドネシアをはじめ、「非同盟運動」の国々は、
今年3月以来、ICBUWがジュネーブやニューヨークで取
り組んできたロビー活動においても、最も積極的な
関心を示してくれていた国々です。原案では、使用
のモラトリアム(一時停止)も含まれていたのです
が、採択に向けた駆け引きの中で、最終的に今回
は、「DU兵器決議」が確実に採択されることを優先
し、上記二項目にしぼった決議案として投票にかけ
る道が選択されたとのことです。

 いずれにしましても、DU兵器関連の決議が国連第
一委員会で可決されるのは、イラク戦争後初めての
ことであり、約一ヶ月後に行われると思われる「総
会での投票」でも可決されれば、国連での取り組み
が具体的に動きだすことを意味します。[2001 年、
2002年、イラクによって、DU兵器の影響・被害に関す
る調査の実施を求める決議案が提出されています
が、最初は、第一委員会では可決されたものの、総
会では否決され、翌年は、第一委員会で否決されて
います。また、1996年以降、三度にわたって、人権
小委員会において、DU兵器を非人道的兵器として非
難する決議が採択されていますが、これらは小委員
会での採択です。]
 私たちは、以上のような意味において、今回の決
議採択は、いままで曖昧なままにやり過ごされてき
たDU問題を国際政治の舞台に正式に上げる画期的な
ステップであると受け止めています。今回の決議採
択を最大限に活かし、国際キャンペーンを大きく前
進できたらと思っております。

 また、私たちICBUWは、日本国内においても、今年5
月の対政府交渉以来、劣化ウラン問題に関して、日
本政府独自の見解を明確にするよう求めてきました
が、今回、日本が賛成票を投じたことはとても大き
な積極的意義があると思っています。
 投票後、今回の決議案を作成したキューバの担当
官から電話で聞いたところによりますと、日本の代
表は、投票の後に発言を求め、「DU問題に関して
は、国連関連機関による報告が出されているが、い
ずれも確定的・最終的なものではなく、日本政府と
しては、関連機関による今後の調査・研究を注意深
く見守っていきたい」と述べたとのことです。これ
は、ある意味では、従来の見解を表明したにすぎな
いとも言えますが、賛成票を投じた上での発言であ
り、積極的に評価されうると思います。[なお、第
一委員会での議論・投票の様子を伝えてくれた
「ピース・ボート」ニューヨーク事務所の伊知地亮
さんやキューバの担当外交官の話によりますと、投
票前のスピーチで、アメリカは、「この問題につい
ては、すでに米国防総省やNATOなどにより報告がな
されているが、人体や環境に有害な影響を及ぼすと
いう証拠は見出されていないし、以前、提案された
同種の決議案も否決されている」と主張しました
が、一方、賛成票を投じたアルゼンチンは、「国連
として新たな調査機関を設置する必要性」を訴える
スピーチをしたとのことです。]

 ICBUWとしましては、日本政府が、DU兵器の速やか
な全面禁止に向け、さらに前向きな姿勢を取り、国
際社会の中で先導的役割を果たしてくれるよう強く
プッシュして行きたいと思います。
11月の「国際共同行動デー」の取組みの中でも、今
回の「決議採択」のことを多くの人々に知ってもら
い、運動をさらに広く拡げてゆきたいと思います。
 今後とも、一層のご支援を何卒宜しくお願いいた
します。

ICBUW運営委員
嘉指 信雄/NO DU ヒロシマ・プロジェクト代表
振津かつみ/ヒバク反対キャンペーン・DU担当
森瀧 春子/NO DU ヒロシマ・プロジェクト事務局長

「ICBUWサポーター拡大キャンペーン」実施中
 劣化ウラン兵器は、無差別的被害をもたらす非人
道的兵器です。一日も早く全面的禁止を実現するた
め、ぜひあなたもICBUWサポーターになって、国際
キャンペーンを支えてください!言うまでもありま
せんが、国際キャンペーンのさらなる展開には、チ
ラシの作成、通信費、スタッフ経費など、かなりの
資金が必要となります。何卒宜しくお願いいたしま
す!
 カンパ振込先:
 郵便振替口座名: 「ICBUW・国際キャンペーン」 
      
 口座番号: 01310-0-83069
 [一口2,000円。多数口、大歓迎]


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【投票結果】(詳細は問い合わせ中)
賛成:122カ国(非同盟諸国、日本、ドイツ、イタリ
ア、オーストリア、スイス、リヒテンシュタイン、
アイルランド、ニュージーランドを含む)
反対:6カ国(アメリカ、イギリス、フランス、イ
スラエル、オランダ、チェコ)
棄権:35カ国(ロシアなど)
欠席:中国など

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国連第一委員会[軍縮および安全保障関係]への修
正決議案日本語訳

2007年10月31日
原文:英語

第62回セッション
第一委員会
議題項目98
一般的・完全な軍縮
インドネシア:* 修正決議案

[決議案タイトル]
「劣化ウランを含む武器・砲弾の使用による影響」


国連総会は——

前文第一項
国連憲章に明記された諸目的と諸原則および国際人
道法に従い——

前文第二項
武器規制と軍縮に関する交渉を前進させるのに不可
欠な手段としての多国間協調主義を促進すべく決意
し——

前文第三項
人類は、環境を保護するため直接的手段を取る必要
をより強く認識しているが故に、そうした努力を脅
かす事柄に対しては、いかなるものであっても、必
要な措置を速やかに講じる必要があると確信し——

前文第四項
劣化ウランを含む武器・砲弾の使用が人体や環境に
及ぼす、潜在的に有害な影響を考慮に入れつつ——


主文第一項
事務総長に対し、劣化ウランを含む武器・砲弾の使
用がもたらす影響に関する、加盟国および関連国際
諸機関の見解を求めること、そして、第63回総会に
おいて本件に関する報告書を提出することを要請し
——

主文第二項
第63回国連総会の暫定的議題に、「劣化ウランを含
む武器・砲弾の使用の影響」と題された項目を含め
ることを決議する。

*国連「非同盟運動諸国」のメンバーである国連加
盟国を代表して。
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以下英語原文省略
転載元をご覧下さい
http://list.jca.apc.org/public/aml/2007-November/016152.html


posted by 183 at 10:48| エコロジー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする