2008年09月01日

裁判員日当3万円でも無理

裁判員の日当を上限1万円から3万円に引き上げるという提言が
推進派の議員団から法相に出されました
また、市民の負担を減らすため候補者を減らし辞退もより柔軟に認める
ということです
http://www.asahi.com/national/update/0828/TKY200808280148.html
上限ですから、3万円もらえるということではありません
仮に3万としても、自営やフリーでは損失の方が大きいのが普通です

漫画家でも、1週間前後休めば仕事が1本飛びますが、
日当は原稿料1本分になりません
新人でもどうかというところです
その仕事を断れば次のチャンスがない、ということもままあります
その漫画家のアシスタントは収入がなくなります
漫画家が休む時は、たいていはアシスタントの給料も支払いません
売れっ子ならその気になれば払えても、普通無理です
裁判の期間だけ同じ収入になる仕事を見つけるのは難しいことです
仮に見つけたとしても、そこにアシスタントが引き抜かれる恐れもあります
女性なら家事や育児や介護もしている人が多いので、大変な負担になります

漫画家だけ上げましたが、自営業でも、他のフリーランサーでも
雇っているスタッフの給料まで支払うとしたら、日当3万では無理です
もちろん休業による損失はカバーできません
以下の中小企業への調査をご覧下さい
仮に病気で医師から休業を指示されても休めない、と答えた人が5割近くになります
命がかかっていても休業じたいが無理な相談、という厳しさが見えます
下手をすれば潰れてしまいます
http://www.on-top.net/SNC/Cases/health.htm

柔軟に辞退を認める、というのが具体的にどの程度のなのか見えません
マニュアルを決めても、窓口次第になりそうです
口約束でお茶を濁してしまわないでしょうか?

会社員も、休業の後の処遇の保証はありません
非正規雇用ならなおさらです

裁判員側の負担のことばかり書きましたが、それは提言が
それだけのものだからです

日当を上げれば費用がかかり、結局それは税負担に跳ね返り、自腹です
目先の負担が軽ければ市民はやるだろうと侮っています
国会で延期、再考も含めて審議すべきだと思います

従来の裁判より人権が軽んじられることにならないか、
裁判員制と普通の裁判と、なぜ被告はどちらかを選べないのか、
レイプ裁判なら原告が選べないのか、
スピード裁判で粗雑にならないか、
連続殺人などをチームで分担して量刑が判断できるのか、
カバーするために裁判官がリードするとしたら、市民参加の意義があるのか、
まして一審だけが裁判員制では、半端で意義がわからない、
守秘義務の負担が重く、具体的意見が言えないのでは、
裁判が市民の批判できないブラックボックスにならないか、
そういう危惧に正面から応えてほしいと思います

参照
http://cgi.members.interq.or.jp/enka/svkoya/blog/enka/xn--fcrpb68l47o056c/2008_8_30_1079.html









posted by 183 at 13:29| 裁判員制度 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする