2012年08月21日

浜崎あゆみ・別れの歌と原発事故への思い

浜崎あゆみの「Return Road」のPVは、原発事故を思わせる映像になっています
楽曲の歌詞は、私的な愛の破局を主題としたもので、格別に政治的メッセージが
込められているわけではありません
しかしミュージックビデオは、原発を思わせる建物の敷地で、喪服の女性が作業員の
中から、自分の愛した男性を探し、見つけられず泣き崩れる姿を描き、悲しみを重ねて
原発事故への思いを、女性の離別した男性への思いに、違和感なく溶け込ませています
実在する原発でも作業員でもなく、あくまでそれらしきSF風のセットと衣装を使い、
商業ベースで通用する作品に仕上げています
しかし痛みが伝わり映像が目に残りました
建物の中で女性が歌っている時に、火災らしき緊急事態が発生しており
中にいる職員たちは皆口にテープを貼られて喋ることができません
女性の愛した男性は、すでに死んでいると思われます
女性が落とした2人の写真を作業員が拾い、見ていますが、やがて持ち場へ歩いていきます
何かの解決が示されてはいるわけではありません
作業は日夜続いていることを暗示するようなラストです
意表を衝かれるのは喪服の女性が戦車の中から現れるところです
無垢ではなく戦車に守られている現実を隠しません
使われた戦車は本物で、建物は軍事施設のようにも見え、平和利用、クリーンという広告
の虚飾を暴いているようでもあります
本当は意識の底でわかっていることを、夢の中で見せられているようにも感じます
十万単位の人に見られる商品として成り立たせた熱意に、押される力を感じてご紹介しました
楽曲(ラブソング)と映像(原発・・・)を別々に作り上げる表現の仕方も面白いと思います
フルヴァージョンの視聴はここでできます
http://musicpvmw.blog86.fc2.com/blog-entry-7603.html
無料視聴用短縮版

収録アルバムは政治的プロパガンダでは全くありません(それを求める方にはお薦めしません)
http://www.amazon.co.jp/dp/B0073ZXSKY/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 14:47| 読書・映画・写真・占い・音楽 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする