2013年06月15日

サザエさん以外は規制されるのか?

児童ポルノ禁止法改正案には漫画やアニメ等の創作物規制の検討が含まれており、3年後を
めどに結論を出すのであれば、自公政権で規制が決まるということになります
参院選の結果次第で既定路線となります
さらに児童ポルノの次は殺人や自殺の表現も規制する動きがあるとのことです
http://bizex.goo.ne.jp/column/ip_9/95/3180/
ミステリー、いじめ自殺を告発する漫画(自殺奨励漫画はない)も、熱血刑事漫画も規制
されることになります
それでは、作家は何をどう描いていいのかわからなくなります
次は活字、実写はいいのかという流れになり、表現全てが規制対象になることが予想されます
それでは海外の多くの創作物も日本で公開できなくなります
参院選では、議員がいかなる考えを持った人かよく考えた上で投票しなければいけません
同じ政党にも考えの違う人がおり、政党だけでは選べません

年配の高齢世代は規制に賛成する人々が多いと言われています
戦中派の父親は「のらくろ」のファンで、出版社の懸賞に応募して当選したほどですが、
「のらくろ」も戦時中に漫画は好ましくないとの理由で1941年に打ち切りになっています
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%AE%E3%82%89%E3%81%8F%E3%82%8D#cite_note-2
谷崎潤一郎の「細雪」も、戦時にふさわしくないとして発禁となり、防空壕の中で執筆され
戦後日の目を見た、ということを知っていただきたいと思います
戦時中に限らず、文豪森鴎外を含め雑誌掲載時点で発禁処分を受けた作品は数知れません
(単行本になる前の雑誌掲載時の発禁は、発禁書籍リストに入っていません)
エログロや左翼だけが排除されたわけでもありません
女性問題は自由に書けず、風俗を丁寧に描いても規制されました
江戸時代の西鶴や春水も当然、発禁になっています
文藝春秋社を起こした菊池寛も、与謝野晶子も発禁処分を受けています
http://book.akahoshitakuya.com/b/4312100543
http://rnavi.ndl.go.jp/kaleido/tmp/23.pdf
http://suma3.blog.fc2.com/blog-entry-2.html
http://rnavi.ndl.go.jp/research_guide/entry/theme-honbun-100015.php
今読める多くの書籍、「森鴎外全集」も「細雪」も戦前・戦中は読むことができませんでした
ですから、高齢層には規制への抵抗が薄いのは仕方ないかもしれません

しかし人間が物を考えることは、それを表現できることが前提でなければ始まりません
表現できなければ他人と情報を共有できず、意見交換もできません
考える前に禁止され目にも触れないのでは、評価することができません
人間が自分の頭で考える能力を育てなければ、本当の意味で善悪の判断は身につきません
そして、何がよく何がいけないかの判断は、人により、どうしても異なります
ですからよけい、権力による恣意的な規制への不信感があるのです
自分が好きでも同席する他人への配慮から自制が必要になる場合は出てきます
相互に考えた上でルールを作り共に生活していくことが望ましいと思います
谷崎や鴎外や西鶴を発禁にした戦前の官憲による表現規制に賛成しますか?
1度国家に判断を委ねれば、どのようにも規制は拡大されてしまい、歯止めがききません
そのリスク、損失の大きさを真剣に考えなければいけないと思います
今評価が分かれ、強い不快感を持つ人々がいる作品はゾーニングで対応することも可能です

漫画への規制は今に始まったことではなく、1955年には「鉄腕アトム」さえ学校で焚書に
されています
それによって漫画以外の一般雑誌の売り上げまで落ちました
http://readingmonkey.blog45.fc2.com/blog-entry-221.html
出版社も作家も生計を脅かされクールジャパンどころではありません
規制による創作活動の萎縮、経済への打撃も考えた上でご判断をお願いしたいと思います
posted by 183 at 14:07| 児童ポルノ禁止法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする