2013年08月16日

学校で「はだしのゲン」規制(追記あり)

はだしのゲン「閉架」に 松江市教委「表現に疑問」
http://www.47news.jp/CN/201308/CN2013081601001339.html
松江市教育委員会によると「首をはねたり、女性を乱暴したりする場面があることから、昨年
12月に学校側に口頭で要請。これを受け各学校は閲覧に教員の許可が必要として、貸し出し
は禁止する措置を取った。」とのことです
市教委の古川康徳副教育長は「発達段階の子供にとって、一部の表現が適切かどうかは疑問
が残る部分がある」と話しています

追記
中沢夫人は「教育委員会が、『はだしのゲン』を自由に読めないようにしているという話は
これまで聞いたことがなく、大変驚いている。『はだしのゲン』は、子どもたちが読める
ように描写も抑えている。それでも、一部の描写が過激だということだが、戦争や原爆の
被害は決してきれいごとではないし、子どもたちに本当のことを知らせなければ、戦争の
悲惨さや平和の尊さについてきちんと伝えられない。松江市教育委員会には、『はだしの
ゲン』を子どもたちが自由に読めるようにしてほしい」とコメントしています
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130816/k10013832591000.html


残酷なのは原爆被爆の描写も含めてですが、中沢氏の見た現実よりソフトにしてあります
「かなり表現をゆるめ、極力残酷さを薄めるようにしてかきました」と語っています
http://news.goo.ne.jp/article/dot/nation/dot-2013080200013.html
連載は「少年ジャンプ」で始まり、最初から読者である子供への配慮はなされています
当時許容された表現が今頃教育委員会に禁止されるのは、明白に出版への圧力だと思います
ポルノ規制の次は表現規制の対象を広げ、思想統制に進むのは、予想通りです
本当は反戦、反核の訴えが不都合だとの圧力があるのではないでしょうか?

しかし核開発の進むイランでは、核抑止のために漫画により知識を広めることが必要だと
考えた市民が「はだしのゲン」ペルシャ語訳を出版、紹介しています

米国でも授業に教材として使われ、ゲンが読まれている学校-は小学校から大学まで2000以上にのぼります

読んだ人たちは、身近に感じた、今まで現実を知らなかった、という反応を見せています
世界中に読者を広げていくことが必要だと思います
日本の教育現場での読者を減らす規制推進は、動機を疑われるのではないかと思います

しかしそれにしても、作者である中沢氏の存命中ではなく、亡くなってから貸出禁止措置を
取るとは、何と卑劣なやり方でしょう

ホームページトップのTopicsに「はだしのゲン」閲覧禁止を加筆しました
児童ポルノ禁止法に関する私の記事と、米国の漫画サイトに掲載された英文記事のリンクが
まとめてありますので、ご利用下さい
http://www.shinobumakimura.org/


posted by 183 at 13:51| 児童ポルノ禁止法 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする