2014年11月22日

キレないために

紙の新刊です。本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に『証言』が再録されています。
実際にあったママ友同士のトラブルから起きた、複数の類似の事件を念頭に置いて描いた
創作です。特定のモデルはありません。
2人の友人の間が対等でなく、一方が常に支配的なため、抑えられている方が小さな怒りを
ためこんでき、それが些細なきっかけで爆発して、キレた、と言われる復讐をします。
なぜそんな極端な行動を取ったのか、それだけでは他人には理解できません。
だから、仕返しをされた支配的な人物が、ことさら悪人なのだと思われてしまいがちです。
実際ママ友同士の事件が起きると、復讐した加害者に同情的な人が少なからず現れます。
「傷ついていた加害者の気持ちがわかる」と言うような人たちです。
しかし両方をよく知る人から見れば、加害者は悪人とは言えず、被害者に問題があります。
関係を壊したくないために、小さなことで自己主張しない依存と恨みの蓄積が、気づかない
うちに爆発寸前まで膨れ上がっていました。
自己主張できないのは、迎合しないと捨てられる、自分には価値がないと思うからです。
作品の主人公の主婦は、その事件の2人と交友があり、どちらとも親しくはならず、従属せず
我が道を選んでいました。それは、家族の支えもあってのことです。
家族間でも、誰かが自分を殺した支配被支配の関係にならないよう気をつけたいと思います。
こうしたテーマに関心をお持ちの方はお読み下さい。









posted by 183 at 13:32| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする