2014年12月17日

雇う側の事情

紙の新刊です。
「怖い女の仕返し」(ぶんか社)に『同情を引く女』が再録されました。
同じ職場の同僚だった男性と結婚し、起業した夫の手伝いをしながら家事もしている妻が、
予定外の妊娠で働けなくなり、代りに短期間の契約でアルバイトを採用して、その女性に
振り回されて悩む、というお話です。
日頃雇われる側、弱い立場から発信することが多いのですが、漫画家も人を使うことがあり
雇う側の事情を考えながら描きました。
作中では、アルバイトの女性が最初だけ猫をかぶり、相手の立場を無視して自己主張だけする
エピソードを繰り返しています。具体的に書くわけにいきませんが、これに近い人はいます。
確かに雇われる側が圧倒的に弱いのですが、困っているから人に仕事を頼んでいる、つまり、
相手も困っている、という基本的な理解が、働く上では欠かせないと思います。
最初慣れないのは仕方ないことで、想定していますが、慣れてもできるだけサボって働かず、
お金だけ欲しいという態度をむき出しにする人は困ります。
私は交通費を申告してもらい、全額支払っていましたが、9時を過ぎるとバスがないという
女性に、仕方なくタクシー代を払っていました。しかし数年たってから騙されていたことを
知りました。バスがないというのが嘘で、毎回バスで帰りながら2000円近いタクシー代を
騙し取っていたのです。
しかも仕事中は、目を離すと自分の同人誌を描く人でした。断りたいので声をかけないと、
向こうから仕事がないのでお願いしますと泣きついて、あちこちで迷惑をかけていました。
これはネットでバスの時刻表が検索できなかった時代の話です。
必要な人、助けてくれる人であれば、多少の難があっても融通して、働いてほしいと思います。
よろしければご覧下さい。


posted by 183 at 12:51| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする