2016年02月12日

ガチ保守編集とフェミ編集

この記事はある特殊経験者の偏見に基づいて再構成されたフィクションです。特定の人物・団体
には関係ありません。

編集者なしで漫画はありません。ネットで個人でアップする分には別ですが、大手出版社で
仕事をするなら、まず担当編集者のOKをもらい、打合せしてネーム(台詞、モノローグ)に
して、編集者が会議で通して、初めて雑誌に掲載されます。競争率は高く熾烈な戦いです。
会議で勝てるかどうかは編集者の力にもよります。強い編集者が担当になると仕事が続き、
その人と離れたとたん仕事が切れることもありますが、強い編集者は頼もしい味方です。

さて担当編集者が誰になるかは新人には選択の余地がありません。そして決まってから簡単に
替えることもできません。その編集者にも個性があり、かなり柔軟な人もいれば、自分の考え
に固執する人もいます。たまたま私が知っているある編集者は、ガチ保守でした。女の幸せは
結婚だ、結婚しても仕事をしたがる女は嫌いだ、と打ち合わせで言うのには驚きました。
また、女は自立すべきだ、専業主婦なんか認めない、という自称フェミニストもいました。
しかもどちらもある程度実績があり、発言力もあります。その担当する漫画家もどちらかの色
が出てきます。そうでなければ打ち合わせで企画が通らないからです。
味方でもある強い編集者がガチ保守で、結婚至上主義の漫画を描けと言われて、それを巧みに
生かして編集者の考え以上の仕事にできる人もいれば、我慢できずにその会社から離れる人も
いました。その反対に、既婚で出産後専業主婦になり復帰した漫画家が、フェミの編集者を、
主婦をバカにするからから嫌いだと、敬遠していたこともあります。

特に発言力も実績も全くない新人は、担当が強い時には助けられもしますが苦労もします。
しかし漫画というのは、編集者と決めたテーマだけでなく、独特の絵、トーンワーク、衣装、
台詞の語彙、モノローグの詩的センス、小道具の趣味、などの表現全体が魅力になり、ファン
は、その作家のセンスにつきます。同じ人が全く違うテーマで描いた時に、離れる人もいます
が、変化を楽しむ人が多く、同ような話が続くと飽きられもします。詰まっている場合むしろ
担当替えは心機一転のチャンスでもあります。違うことをやってみるのは悪くありません。

まあ、私にうまくできていたかと言われれば、必死ではありましたが、結果は出ていません。
これからの人は覚悟して、うまくやってほしいと思います。

これ以前の「漫画けもの道」はHPに一覧にしています。
http://www.shinobumakimura.org/blog/

posted by 183 at 11:59| 漫画けもの道 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする