2016年02月13日

アンハッピーエンド

紙の新刊です。
本日発売の「女の不幸人生」(ぶんか社)に『侵食』が再録されました。

私がHPに紹介している昨年の掲載誌は在庫が減り、売り切れた雑誌3点は削除しました。
お買い上げの上、感想を書いて下さった方もいらっしゃいます。ありがとうございます。
既刊在庫リストはHPのWorksにまとめてあります。在庫がなくなり次第削除します。
http://www.shinobumakimura.org/works/
宣伝がないと売れようがありませんので、HPがあるならやるしかありません。

『侵食』は16年前の作品です。人気のTVドラマに、危険な男性に恋する女性が目立ち、
そういうドラマに惹かれる女性の心理を描こうと思いました。会社勤めで生活はできて
いるのに、男性とのつきあいはうまくいかず、自分でそれと気づかずに歯の立たない相手
に惹かれて執着し、破局に至って、やっと自分の深層心理に気づく、という結末です。
一度気づけばみすみす同じ過ちは繰り返しませんから、ハッピーエンドのラブロマンスで
なくても、納得のいく話にはできます。
一般に大手では、読者は大団円を望みます。紆余曲折はあっても、破局が結末というのは
例外だと思います。大手なら、こうした企画そのものを出すこともありませんでした。
しかし、失敗しないと反省もないという意味で、アンハッピーであっても、納得がいけば
いい、という作り方の雑誌もありました。大手ではありませんが、アンハッピーエンドで
売っていた雑誌に描かせていただきました。
短いページに屈折した話を詰め込み、結末は破局ですから、難しくはありました。しかし
巻頭カラーならともかく、カラーのない短編で無難な万人受けする話を描いても、役割を
果たすことにならないと、当時私は考えていたので、あえて思い切ったことをやりました。
カラーなしの時は無難な話を描かないようにしていたので、外してしまったこともあった
と思います。それが迷惑か、その方が無難よりいいかは、編集者の判断することです。
どちらかといえば、それでも使っていただけた方だと思いますし、感謝しています。





posted by 183 at 13:10| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする