2017年01月30日

コーディネートの著作権

洋服や車などの大量生産品は、著作物、すなわち観賞用の創作物ではないため、著作権はありません。
実用のために製造販売される工業製品は、著作権ではなく、意匠権で保護されます。
意匠登録されたデザインを使って同じ製品を製造販売すれば、意匠権の侵害となります。
イラストや写真は観賞用の創作物で、製品と競合しませんから、工業製品を描写しても大丈夫です。
ただし、美術品として独立して鑑賞に値する工業製品が、著作物と認められる場合もあります。
1点ものの陶器や、美術として鑑賞できる衣服や家具がそれに当たります。
しかし流通している商品は、一般的には、絵に描いても写真撮影して公開しても問題ありません。

ファッション誌を参照して描くことは編集者にも薦めらますが、大抵モデルがコーディネートされた
服を着て、靴もバッグも合わせています。髪やメイクも含めコーディネートの権利も気になります。
メイクも衣装も含めコーディネートも、美術鑑賞の対象となる著作物と認められる場合があります。
しかし実用向けの一般的なコーディネートは著作物とは認められません。
大量販売予定の実用向けのファッションショーの映像の著作権が争われた裁判では、著作権は認められ
ませんでした。
http://ur2.link/BgxS
パリコレなら間違いなく著作権が認められるでしょうが、素人には判断が難しいと思います。
雑誌のコーディネートはそのまま使わず、変えた方が無難です。編集者は変えるように指示します。
漫画の場合はトーンとベタを使うため、仮に洋服をそのまま描いても別物になりますが、髪型や靴も
別のものに変えて描くものです。

また描くとしても、商品名やマークは外すか変えるかします。
バブルの頃は企業の営業担当者が、漫画に描いてほしいと頼むくらいで、緩やかでしたが、最近は
自主規制が厳しく、実在する商品はそのまま描けません。
今はネットでデータを簡単にDLでき、それを利用して製品化できますので規制は強くなっています。
例外的に車は全部そのまま描いても注意されたことがありません。
言われたらその時はその時です。

posted by 183 at 12:36| デジコミ | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする