2014年10月14日

鬼面になった女

紙の新刊です。
「女の不幸人生」(ぶんか社)に『愛という名のもとに』が再録されました。
恋愛結婚で、最初から舅の介護を覚悟して嫁いだものの、子供も生まれて負担が重すぎ、
やつれて人相が変わり果て、般若の面のようになってしまった女性を描きました。
夫はその顔を見ると罪悪感を憶え、避けるようになり、彼女を助ける人がいなくなります。
愛が第一と考えた妻の献身は誰からも認められることなく報われませんでした。
そうならないためには誰がどうすればよかったのか、読み取っていただければと思います。
結末では、彼女は自分の顔を取り戻します。
どうすれば顔が戻るか、興味のある方はぜひご覧下さい。



posted by 183 at 11:59| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月08日

恵まれた家庭の悲劇

紙の雑誌の新刊が続きます。
「女の不幸人生」(ぶんか社)に『カメレオン』が再録されました。
中学時代の同級生だった優等生の少女と平凡で貧しい少女のその後の再会、予想外の
結末を描いた心理サスペンスです。恵まれた家庭の優等生は外からは羨望されますが、
親の期待と束縛は厳しく、他人にうかがえない苦しみもあり、どちらが幸せと単純に
言うことはできません。どちらかを悪人と決めつけることなく偏らずに人物を描こう
と苦心しました。
よろしければご覧下さい。


posted by 183 at 19:39| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年08月07日

食べ物がおいしいと幸せ

紙の雑誌の新刊です。
「家庭ミステリー」(ぶんか社)に『母のレシピ』が再録されています。
増税前と価格は変わりません。紙が薄くなり、裏が透けて見えるので、低予算の厳しさを
感じさせられます。印刷はオフセットできれいに出来上がっています。比較するとむしろ
昔よりいい場合もあります。ぎりぎりで品質を保持しています。
新作については、予算の都合で抑えられてどこも非常に厳しくなっています。
新しいものを出すためにも、中古ではなく新刊でお買い上げいただけると嬉しいです。

『母のレシピ』は、スローフードが話題になった頃に合わせて描いた作品です。
共働きで余裕のあった女性が、割高でも輸入食材を使った洋食を好んで作っていましたが、
解雇されて経済的余裕を失い、母親の送ってくる新鮮な魚のおいしさを初めて知る、という
ストーリーです。野菜は無農薬のものを食べてみて味の違いを感じます。
そうしたものがいつでも手に入るわけではないことも書いています。
TPP参加で地産池消という言葉もかつての勢いをなくしましたが、鮮度と安全は大切です。
特に無農薬や魚を押しつける意図はありません。何を優先するかは人によって違います。
ただ、食べ物がおいしいと幸せだよ、という母親の台詞は間違っていないと思います。
何をどう食べるのが幸せかは、他人に決めてもらうことではありません。

posted by 183 at 13:15| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年04月15日

一日遅れの新刊告知(汗)

昨日「女の不幸人生」(ぶんか社)が発売され『カナリア』を再録掲載していただきました。
告知が遅れて申し訳ありません。
タイトルが初出では『カナリヤ』になっており、カラー扉もそうなっていましたが、今回は
訂正していただけました。
ただし見開きカラーはモノクロ片起こしになっています。
見開きカラーはGalleryにアップしています。
http://www.shinobumakimura.org/gallery/
家族関係の重圧からの逃げ場がなく過食に走った妻の内面を描いた作品です。
姑ではなく妻の母親と夫の仲が悪くそれが最大の要因になっています。
ご興味をお持ちの方は、よろしければご覧下さい。
オンラインショップでお買い求めいただけます。配送量は無料です。
女の不幸人生 19(涙がこぼれたあの一言 2014年4月号増刊) [雑誌]
自分の仕事への注意が疎かになるようではネットを使うのも本末転倒と猛省しています。
posted by 183 at 13:17| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月24日

嫌な人に近づく理由

20年近く前の旧作『バッドガール』が「恐怖の快楽」(ぶんか社)に再録されました。
恋人のDVから逃れる女性を描いています。お見逃しの方はこの機会にご覧下さい。

なぜわざ暴力的な言動をする相手とつきあうのかが、わかりにくいと思います。
最初は穏やかで気づかなかった、DVが酷くなると怖くて逃げるのを諦める、という
事情は理解できます。
しかしそもそもそういう危険な相手と引き合う理由、しばしば同じような相手を選ぶ
理由には、偶然以上のものがあるように思います。

私自身はそういう男性に近づきませんが、女性なら、底意地の悪い相手を拒否せずに
つきあいを続けたことが、若い頃には幾度かありました。
穏やかな友人を選んでもいいのに、あえて敵意を表し傷つけてくる女性を選ぶのです。
後年DVの資料を読み、「困難を克服したい、うまくやりたい」心理があるのでは
ないかと気づきました。
ゲームならそれで楽しめますし、いつかはクリアできるでしょう。
相手をコントロールできれば自分は無力でないと感じられ、自尊心を回復できます。
しかしクリアできるゲームと違い、相手に問題がある場合は、徒労です。
誰に対しても意地の悪い人は評判がよくなく、孤立気味です。誰でももてあまします。
仕事などで苦手な人と組むのは致し方ありませんが、その場合は相手も公私の区別は
つけています。私生活まで一緒になることはありません。
仕事でもないのに、いきなりけなすような人と友達づきあいをして認めてもらう必要
などありません。
そんな暇に好きなものを追う方が自分のためになります。
限られた時間を嫌な人に捧げるのは人生の無駄、今ならそう断言できます。
つきあっても成長などしません。傷つくだけです。相手は傷つけたくて傷つけるのです。
つきあって成長するのは相手にこちらへの愛情がある場合に限ります。
そういう場合は相手の態度にも思いやりがありますから、わかるはずです。
身体的暴力がある場合は、問題外です。


さて、再録に当たり旧作を修正する必要がないかチェックしました。
女子高生のルーズソックスを描き直そうと編集部に電話したところ、ルーズソックスが
復活しており、都内では時々見かけるので直さないでいいと言われました。
私は出かける機会が少ないので、さいたま市の駅前ではまだ見ていません。
女子高生をたまに見ますが紺ハイです。
しかし都心では流行は一巡して戻っているそうですので、そう思ってご覧下さい。
posted by 183 at 13:04| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年03月06日

低所得者に無利子で生活資金を貸付

奨学金の返済が問題になっていますが、生活福祉資金貸付制度は保証人なしでも利用
でき、返済もしやすくなっています。
低所得者が生活資金を借りやすいように作られた制度です。
教育支援資費、就学支援資費は無利子で、償還期間は据置期間6か月経過後20年です。
お住まいの地域の社会福祉協議会で申し込むことができます。
所得等の利用条件がありますので直接お問い合わせ下さい。
生活福祉資金貸付制度
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/seikatsuhogo/seikatsu-fukushi-shikin1/index.html
貸付条件
http://www.mhlw.go.jp/bunya/seikatsuhogo/kashitsukejoken.html

貧困母子家庭を題材にし、再婚した主婦と、シングルのまま失業した主婦の関係が壊れて
いく恐怖を描いた『友達じゃない!』という作品が「女の黒い友情」(ぶんか社)に再録
されました。
作中、生活福祉資金貸付制度についての会話があります。
制度を知らず、個人的な関係に頼ろうとして破綻する場合が多いかと思います。
参考になればと思い、説明を入れました。
電子配信もされていた作品で、お読みの方もいらっしゃるかと思いますが、よろしければ
ご参照下さい。

posted by 183 at 14:22| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月26日

改訂版発売

珍しくも3日連続で掲載誌が発売されました。『悲劇のヒロイン』という作品が
本日発売の「ご近所の怖い噂」(ぶんか社)に掲載されています。
すでに再録されたことがありますが、時代に合わなくなった部分を修正した他、重要な台詞
を書き換えています。印象が違うと思いますので、よろしければご笑覧下さい。

50代から30代の3人のパート女性の確執を描いています。年齢の違いだけでなく、育った
世代により運不運、経済状態、生活感覚に差があり、それを互いによく理解できないため
嫉妬や憎悪が生まれ、職場での犯罪行為につながります。
犯人捜しのドラマに仕立てていますが、どうしても自分中心にしかものを考えられない人間
を描きたいと思っていました。悲劇のヒロインというタイトルは、自分中心の人間、という
意味でつけました。たまたま不幸せなことがあると、自分の感情をむき出しにぶつけて他人
を責め、「あなたなんかには私の気持ちはわからない」という常套句が出てしまいます。
しかしそれは、ずいぶん勝手な言いがかりで、自分も相手のことを何も理解していません。
話を聞いてくれた人は、それだけで親切だと思うべきであり、恨むのは筋違いです。
しかし人の話を聞く側も、反発されずに相手の気持ちを受け止めるには、技術が必要です。
必要ならカウンセリングの本を読むといいと思います。
愛は技術の問題だ、というフロムの言葉を思い出します。
http://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784314005586

posted by 183 at 12:54| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月25日

独身で介護

少子化と同時に介護負担も重くなっていきます。
既婚で、夫婦いずれも長男長女で4人の親をみとる、ということは昔からありました。
しかし独身なら介護の心配がないかと言えば1人で2人の親をみとる負担は変わりません。
既婚か否かで分け、結婚が損か得かという問題提起をしても、意味がなくなっています。
どんな状況に置かれても同じように公的支援が受けられることが欠かせません。
本日発売の「本当にあった悲惨な生いたち」(ぶんか社)に『不幸な母の背中』が再録
されました。夫の浮気で離婚して子供を引き取り、同居の母の介護も抱えた女性の生活を
描いています。働かなければ生活が成りたたず、要介護でも簡単に施設に預けることは
できません。日中預けるデイサービス、デイケアは受けられますが、任せられる時間が短く
フルタイムの勤務との両立は、職場の理解を得、時間のやりくりをしても厳しいものです。
休日は預けられませんし、盆正月も、ショートステイも、奪い合いでなかなか使えません。
作中では、そこに子供のストレスによる非行も加わり、追い詰められていきます。
いざという時、公的支援に限らず、外部の協力を得られる関係を維持することが大切です。
その覚悟を早くから持たなくては、行き詰まると思います。
よろしければお読み下さい。




posted by 183 at 13:38| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年02月24日

パートの時給

本日発売「恐怖の快楽」(ぶんか社)に10年以上前の旧作『女の値段』が再録されました。
子育ても一段落つき介護も終り、パートに出た主婦を描いた作品です。
お見逃しの方はよろしければご覧下さい。
実は手違いで掲載を見落としていたため修正が間に合わず問題になる部分があります。
最後の時給が850円になっているのは、今の相場では少々安すぎ、今なら1000円にしたい
ところです。また彼女がパートを探すために読んでいた雑誌の表紙に2001とありますが、
これは今現在から見て少し前になりますので、2013になるはずです。
また、求人情報に「パソコン、ワープロ等」とありますが、ワープロはありません。
以上のように細かい部分に難がありますが、大筋は今でも描き替える必要はありません。
作中、最初に飛び込んだパートの時給が見習い期間中で600円になっていますが、これは
実際のパートの募集にあった条件で、今もそこは同じです。見習い期間を設定して時給を
安く抑え、その間2か月から3か月程度は最低賃金以下です。仕事がきついとその間に
辞めてしまうため、安上がりです。2001年でも最低賃金は600円は超えていました。
その他のエピソードも実際に話を聞いて描いたもので嘘ではありません。少々残っても無休
というのは、私が経験した仕事、バイトもでした。
今なら払ってくれる、ということもないと思います。
仕事を探すなら、細かいところまでよく調べて慎重にした方がいいと思いますが、景気の
いい業界でない限り、厳しいところが多く、多少の我慢はやむをえない、という現実も
受け入れないと、そもそも仕事が見つかりません。
増税の影響が心配です。

posted by 183 at 11:24| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2014年01月25日

言葉の暴力

少々アクセスしにくくなっていて告知が遅れました。
「恐怖の快楽」(ぶんか社)に『結婚前夜』が再録されました。
これはかなり昔の作品で、今回の再録は実は知らなかったため、ミスの手直しができず、申し訳
ありません。枠線が欠けているのを心の中でつないで下さい。
テーマは、恋人同士の言葉の暴力、それに傷つけられながら離れられない女性の深層心理です。
過去に親に傷つけらてトラウマになっているので、それを克服するために似た相手とつきあい、
今度は認めてもらうことで自己承認を得ようとします。しかし相手が問題なので、無意味です。
若い頃にわざわざ底意地の悪い人、嫌いだと言ってきた人とつきあって認めてもらおうとした
ことがありました。人間関係も学校の教材のように、学習して克服できると思い違えていました。
今なら無駄だと言えます。好き嫌いなど理屈でわりきれないもので、無理に嫌いな人と交友
する必要はありません。仕事でのつきあいなら、友人関係ではないので相手もセーブします。
しなければ、それは相手が悪いのです。
こういうテーマに関心のある方はご覧下さい。


posted by 183 at 16:04| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月21日

生活保護以下の女

民主党が政権を取る前も生活保護叩きが盛んでした。当時の動画サイトでは母子家庭が槍玉に
上げられており、実際は高齢者が大半で、母子家庭は少なく、しかも就労率が高いという事実は
顧みられませんでした。漫画でも母子家庭と言えばパチンコ狂いの酒びたり、男にだらしない
というステレオタイプが目について、これはまずいと思い、働いても生活費の足りない母子家庭
を幾度か描いています。「白蟻」という作品もその一つで、母親はパチンコも酒もやりません。
これは私の異議申し立てです。危機感もありました。偏見が強化されるのを避けたかったのです。
その作品が「別冊家庭サスペンス」に再録していただけました。今見ると、当時と状況が違う
ため、読後感も違うのではないかと思います。生活保護は削減され親族の扶養義務が強化され
ましたから、むしろ生活保護を受けずに親族に頼る人への世間の目が厳しくなると思います。
「白蟻」では、親兄弟に依存して働かない女性が該当します。こんな人が親戚にいたら迷惑だ
という恐怖感を抱かれるかもしれません。扶養できても、その家庭にも余裕がなくなった時、
子供の教育費や医療費が予測を超えた時、いなければいいと思うのではないでしょうか。
まだ若いなら、そうならないように、支援する・される関係を一方的にしないことです。
家事や育児や介護を助けるなど、何でもいいから、いてほしいと思われる存在になることです。
血縁があってもただ甘えては関係は維持できません。どこにも余裕はなくなりつつあります。

posted by 183 at 13:13| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年12月06日

体験手記は創作

私が新人の頃に、読者体験手記を漫画化する企画が人気でした。その当時は私自身は参加して
いませんが、担当編集者に応募作の体験手記を読ませていただいただことがあります。入賞作
はかなり原案を生かして漫画化されました。
それでも体験がそのまま描かれたわけではなく、プライバシーの保護、フィクションとして面白く
読ませる構成を心がけて作られていました。

「女が嫌いな女選手権」(ぶんか社)に『スポイル』が再録されました。体験手記の形式を
取っていますが、作品全体は私の創作で、特定のどなたかを中傷する内容ではありません。
どんな作品でも自分自身の体験や見聞きした話をヒントにする、エピソードを借用すること
はあります。何でもネタにするのは漫画家の習性です。嫌な思いをしても、漫画にして元を
取ろうとするところは確かにあります(汗)。
『スポイル』は、三田佳子ばりのセレブ気取り主婦、というテーマで女性を描いています。
私自身の見聞きした実話をエピソードに使っていますが、創作したエピソードもあり、教育
については完全に私の考えで描いてありますので、フィクションとしてお読みいただきたい
と思います。
ただし三田佳子さんを思わせる、という注文でしたので、それらしい脚色はしています。
三田さんのご家庭に関する資料を読み、誤報に傷つけられたことも知りました。ですから
誤報をそのままなぞることのないように注意し、あることないこと噂された、という言葉を
あえて入れています。
しかしそれでも、漫画に描いたようなことをする女性は実際にいます。あくまで漫画として
脚色し誇張していますが、お金をかけて生活することの行き過ぎは自戒したいと思います。
教育にかけるお金が足りないことは大きな問題です。お金がなければ家庭に苦労が多く、
残酷な苦しみを負わされる子供もいます。しかしお金をかければいいとも言えません。子供
は自分で問題を解決して初めて自信がつきます。体験が挫折した時の糧になります。しかし
親が常に先回りして金で問題を解決し、苦労させないと、子供は無力感から抜け出せず、
友達に認められるために非行にはまることもあると思います。
よろしければお読み下さい。
posted by 183 at 13:50| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月28日

悪気のない迷惑女

悪気がなくても人に迷惑をかけることはありがちです。
職場で、悪気はないけれども年中ミスをして、杓子定規に自分のミスが原因のサービス残業
は1分もせず後始末を同僚にやらせて帰る人がいたら、周りがたまりません。
しかも美人で上司の受けは良いとなったら腹が立ちます。美人が贔屓されることは、私自身
の経験したバイト先でもありましたが、きついので美人はすぐやめてしまいました(笑)。
知人からは、上司が出来高制で美人主婦パートにだけ楽な仕事を割り振り、他の女性に割の
悪い仕事を押しつけ、会社の表彰もおごりも美人ばかりで腹が立ったという話を聞きました。
そのような根拠のある話を頭の中で組み立てて『私は悪くない』という作品を描きました。
悪気のない女性のミスに気を取られている間に、本当に怖い罠に落とされます。それもまた
実際に女性の働く職場で起きていることです。
実話をそのまま描くことはありませんが、色々な体験談を元に構成しています。
再録に修正を加え「ご近所の怖い噂」(ぶんか社)に掲載されました。よろしければご覧下さい。


大昔近所のお姉さんの家で『エリノア』という伝説の少女漫画を読んだ記憶が残っています。
作者が亡くなったたため遺作となり復刊もされています。醜く生まれた女性が魔法で美女に
変身して王子様の心をつかむのですが、水には本当の姿が映ります。最後は悲劇です。
私は既に「ブスだね」と友人に言われていたので、忘れられない作品です。その記憶もあり
どうしても美人は幸運でブスは不幸だ、損だという思い込みに囚われていました。しかし、
美人に腹が立ったら『テス』を見ると人生観が変わります。美人であるがゆえに災いが降り
かかる悲劇を描いた作品です。小説と映画(ナスターシャ・キンスキー主演映画がお薦め)と
両方手に入ります。『テス』を見たら次に『説教師カニバットと百人の危ない美女』をお薦め
します。美人はろくでもない男に不幸にされるから美人に生まれなくてよかったと極論して
おり、『テス』の後に読むと本当かもしれない、と思わされます。


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2013年10月23日

子供の体を壊す大人

夜更かししてテレビやDVDを見る、ゲームをやる、これは夜しか自由時間のない大人の息抜き
になりますが、体によくありません(反省)。まして子供をつきあわせたら子供の自律神経の
発達を阻害するそうです。
行き過ぎた冷暖房も、体温調節機能の発達を妨げ、外気温の変化に適応できなくさせます。
外が暑くても体から熱を出し体温を一定の水準に保つことができるのが人間です。できないと
外気温の変化に弱くなります。寒暖に弱い子供が増えているそうです。
保育、教育現場、医療関係者に、そうした危険性、子供の変化に警鐘を鳴らす人がいます。
正木健雄『おかしいぞ 子どものからだ』前橋明『いま、子どもの心とからだが危ない』(1、2)
など、参考になる著作が手ごろな価格で入手できますのでご参照下さい。
親が子供の体を弱くしてしまい、他の親子とうまくつきあえなくなることは育児の現場でも
実際あって、エアコンの温度をどの程度にするかでもまちまちな要求や争いがあるそうです。
そうした、今だからこそある子育ての難しさを『体の弱い子』という作品にまとめました。
「恐怖の快楽」(ぶんか社)に修正の上再録されましたのでお読みいただけると嬉しいです。

子供の外遊びは、運動機能を発達させるためでもありますが、体温調節機能の発達にも必要
です。外遊びができる環境を与えてほしいと思います。

posted by 183 at 12:50| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月07日

女のセクハラ

恋愛経験のない女性を複数の女性が囲みわざと濃厚な男性経験の話を聞かせて楽しむのは、
男性がやればセクハラと言われる行為ですが、女性同士ではごく普通に見かけます。
男性なら嫌われて当然のことは、女性でも人間関係に響きます。節度が必要だと思います。
経験のあるのが大人だと思っているかもしれませんが、経験だけなら子供でもできます。
自分の未熟さを顧みないのも幼いと思います。

主人公が善人なのに不当に傷つけられ、周りが悪人という単純なお話は娯楽の王道で、
人気があります。気分がいいからです。ヒット作はその王道を行っています。
しかし、落ち着いて考えてみれば現実は「そんなわけはないだろう」と思います。

「お前は半沢か?」
ということです。

常に自分を善人として自己肯定できる人がいたらむしろ怖いです。ましてお話の主人公になる
のは漫画では若い人が多く、人格が完成していません。自分に満足せず人間関係も思うよう
にならないのが普通でしょう。そういう若い女性を悪人ではないが未熟、という見方で描こう
とした『寂しい女』が「家庭ミステリー」に掲載されました。再録ですが絵も台詞もかなり
修正が入っています。主人公は未熟で恋愛がうまくいかず、にもかかわらず恋愛経験を自慢
して同僚をいびります。最初に書いた「女のセクハラ」を職場でやります。しかし実は自分
が未熟だったと同僚に思い知らされる結果になります。悪人ではない、という匙加減がうまく
できていればいいと思っていました。だから成長することもでき希望が持てるのです。
型にはまったハッピーエンド(実は何も考えずに決めている)より現実味のあるラストを
ひねり出そうと苦労していました。
よろしければご覧下さい。
家庭ミステリー

posted by 183 at 13:26| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年10月05日

自己憐憫の強い女

投稿時代にギャグ漫画も持ち込んだことがありますが、向いていないと一蹴されました。読者
としてはギャグ好きで「がきデカ」の似顔絵を何度か送っています。そのお返しにいただいた
年賀状と暑中見舞いがお宝になっています。
それ以降ずっとシリアスばかり描いていますが、その中でも「笑える」と言っていただけた
『無駄遣い女』が「家庭サスペンス」(笠倉出版社)に掲載されています。再録ですが、時代の
変化を見て一部描き変えていますのでよろしければご笑覧下さい。タイトルも変更しています。
金遣いの荒い女性が、自分は不幸だからと居直って周囲を妬み無神経な言動を繰り返します。
当人にしてみれば、自分は不幸な悲劇のヒロインでも、傍から見ると自分の愚かさに無自覚で
滑稽な場合も往々にしてあります。そうした自己憐憫にとりつかれた女性を、距離を置いて
描くことに注意を払っていました。ヒロインだけが善人で周りが悪人で、最後は権力や財力の
ある救済者が現れて、悪人どもが「水戸黄門」の悪代官さながらに頭を下げ、悔い改める、
昔話のような愛と感動のステレオタイプとは違う作品を描きたかったのです。
ひねりがないと大人の娯楽にならないと思いますが、それも匙加減が難しいものです。

posted by 183 at 12:30| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月24日

報われない献身

本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に『グッドガール』が再録されています。休日を挟んだためか見本誌が届かず、確認できませんが、内容チェックも終えています。

タイトルでおわかりのように、良い子で育ってきた女性が結婚して子供も産み義父と同居して
パートもし、期待された役割をこなしています。しかし子供の受験もあって家事は全て主婦の
仕事になり、同居の義父は不満をこぼし夫は隠れて妻を裏切っています。良い子でいることで
幸せになれると親から教育されましたが、報われない献身に心の中は怒りでいっぱいです。
しかしそれをどうにもできず、我慢を重ねた結果、思いがけない破局が訪れます。
少し前の世代には我慢して自分が犠牲になる女性、主婦が多かったと思いますが、今は違う
かもしれません。しかし、まだこうした不器用な女性もいるだろうと思います。
ご興味をお持ちでしたらぜひお読み下さい。




posted by 183 at 19:45| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年09月06日

妬みの結末

創刊から参加している「家庭ミステリー」(ぶんか社)は毎月7日発売で、日曜にぶつかる時は
早まります。
今月は例外的に6日の今日発売ですので、お間違えのないようにお願いいたします。
旧作『私じゃない』の内容の一部を修正して再録していただきました。
なぜ修正が必要かと言うと、匿名でのネットの悪用を描いているからです。
初出時はネットカフェを身分証明書なして利用できたため匿名での悪戯や嫌がらせに使われ
ました。現在は身分証明書が必要な店が一般的なので、身元を隠したければ匿名ブラウザを
使うなどします。それでもなかなか匿名を守りにくくなっています。
そこで、相手が初心者なのにつけ込み、手間をかけて証拠を消すように変えました。
そこまでして嫌がらせをするのは妬みからです。傷つかずに相手を陥れ溜飲を下げます。
しかし、当たり前のことですが、それが自分の幸せにはつながりません。
よろしければお買い求め下さい。
HPに見開きで画像を載せています。
http://www.shinobumakimura.org/
扉絵のカラーがモノクロになっていますので、カラー画像はギャラリーをご覧下さい。
http://www.shinobumakimura.org/gallery/

同じ6日に「家庭サスペンス」(笠倉出版社)が発売になり『他人の幸せ』が再録されました。
こちらは修正の必要がありませんでした。携帯が古くなって描き直すことが多いのですが、
ガラケーが復活して、漫画もそのまま使えるようになりました。最近新機種も出ました。
ガラケーの多い漫画のりユースにはありがたいことです。
内容は、やはり妬みの怖さがテーマです。こちらは正面から図々しく断りにくい嫌がらせを
してきます。断る方も悪者になるような要求をして相手を傷つける人がいます。
ただし、そういう人にも隙があります。
それは最後までお読みになっていただけるとわかります。
ぜひよろしくお願いいたします。

再録があるのはほとんど10年以内のそれほど古くない作品です。それでもITの進化が早く
風俗を描写した漫画もそこから短命化しつつあり、そのままというわけにはいきません。
10年以上前の作品は再録もまずないので、5作選んでHPで無料PDF公開しています。
そちらもよろしくお願いいたします。
http://www.shinobumakimura.org/downloads/




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2013年08月24日

離婚の薦めに迷う

作中で幾度か離婚を描いたことがありますが、今のように一寸先は闇の状況では簡単にお薦め
できない気もします。やっていけるかどうか自分で考えて決めるしかありません。
本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に『子供がかわいそう』が再録されています。
ヒロインは夫に繰り返し性病をうつされ、妊娠できなくなる危険を告げられ、離婚しました。
母親は仮面夫婦でも離婚すべきでないと助言します。同感する方もいらっしゃると思います。
しかしヒロインは精神的に耐えられず、母親とも別居します。その後職場でセクハラを受け、
離婚なんて「子供がかわいそう」だと、子供の不幸を切り札に周りから非難されます。
だからと言って、結婚していれば子供が幸福かどうかは、一概に言えることではありません。
離婚していない夫婦の子供が虐待を受け死に至ることもあり、離婚で助かる場合もあります。
私は特に作品を通して、女性にどうこうしろと言うつもりはありません。
当事者にしかわからないものがあり、それをよく知らない第三者が批判することに、むしろ
違和感があります。
適当に話を広める噂好きな人が苦手です。私自身の感覚は常にそこに拘泥しています。
この作品でも、知らない人の無神経な干渉や独善に批判を込めて「子供がかわいそう」という
タイトルをつけています。
よろしければご覧下さい。
「恐怖の快楽」(ぶんか社)
HPに最新記事のタイトルとリンクが反映されるように設定し、ツイッターも閲覧できるように
しています。
児童ポルノ禁止法関連記事はカテゴリにまとめました。
更新の見逃しがなくなりますので、よろしければご利用下さい。
http://www.shinobumakimura.org/
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2013年08月05日

正しいお茶汲み





お茶汲みとバカにされますが、正しい出し方を守るのはなかなか難しいものです
この動画は基本です
http://www.youtube.com/watch?v=80eqVDKQMgo
お客様が先、一度お盆を置いてから両手で出す
右後ろから出す

これが基本的な正しい出し方です
秘書検定の本も読んで勉強して働いていたつもりでした
しかしスペースの関係で無理な場合もあります
私のいた職場には応接間がなく、パーティションで仕切った応接スペースを使っていました
しかもソファの背もたれが高く、壁際に押し付けられていました
お盆を置くサイドテーブルもありませんでした

ですから動画のようにはできません
その場合はお盆を抱えて片手で出します
その時「片手で失礼いたします」と声をかけるのが正しい作法です
しかしお客様が話し込んでいる時はさえぎらないよう声をかけずに出していました
スペースがなく後ろに回れず、テーブルが低いので右前から出していました

例えば右手を振り回しながら喋っている(ありがち)人に右後ろから出して、ぶつかっては
かえって困ります
その場の様子を見て適当にやっていました
同僚にはもっと適当です
右からが基本でも、右に物を置く人が多く右手を動かして作業するので、かたくなに右から
出そうとするとぶつかりそうで、適当に空いている場所に邪魔にならないように置きました
書類の上に置くのはまずいので、さすがにやりませんでした

その適当にやる癖が漫画にも出て、右前や左から出している場面があり、プロには怒られる
だろうなと焦っています
しかしなかなかスペースも人の動きも思い通りではなく、邪魔にならなければ注意もされ
ませんでしたので、実際はこんなものだ、ということで大目に見ていただければと思います
無料公開中のOLものも、狭いスペースで右前から片手で出していました(汗)
習慣とは恐ろしいものです
http://www.h3.dion.ne.jp/~makimura/tosyokan.html

昨日も書きましたが、容量の都合でこれ以上サイトにはPDFを上げられません
スマートフォン対応のサイトも容量オーバーで上げられず、制限内に収まるようにサイズを
小さくすると文字が読み取れず、諦めざるをえませんでした
作品を入れ替えるか、サーバーをレンタルするか、容量の大きいサイトを作るかしなければ
これ以上サイトで作品を公開できません
作業中にパソコンが砂時計になって休止してしまうことがしばしばあり、環境も不充分です
せっかくネットが使えるのですから生かしたいと思います
もうしばらくお待ち下さい










posted by 183 at 16:02| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする