2013年07月24日

ドラマに憧れる女

光に替えたのですが、やはりLOVELOGにアクセスしにくいのではてなを先に更新します
本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に『侵食』が再録されました
扉のタイトルロゴが『浸食』になっていますが、正しくは目次にある通り『侵食』です
息子の心に侵入して支配をやめない母親と、その妻の夫への執着を描いています
妻の方も難しい家庭の男性をわざわざ選んでいます
ドラマが好きで、困難に憧れる心理が、解決できない問題を引き寄せています
突き放して見れば自業自得です
旧作ですので、絵の一部とネームに修正を入れています
今見ると線が弱くて下手くそですが、その時しか描けないものがありました
どうぞよろしくお願いいたします



posted by 183 at 11:23| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年07月20日

他人の子供は笑いものにする親

更新が重なりますが、22日発売の新刊が出ますのでよろしくお願いいたします
再録ですが「怖い女の仕返し」(ぶんか社)に『真珠』が掲載されています
時代に合わない部分は絵を修正しネームも一部変更しています
近所の子供の受験の結果を吹聴する噂好きの主婦と、噂される家庭の苦しみを描きました
自分の子供は可愛がっても、他人の子供は平気でこき下ろす人は珍しくありません
やさしそうな人の口から冷酷な言葉を聞いてぎょっとしたことがあり、子供の頃に、近所の
面倒見のいい主婦から通知表を見せてと言われ、見せてしまったことを思い出しました
その人は学校帰りの子供たちの通知表を見ては、成績を吹聴していたのです
それで傷ついている子供もいました
しかし喋る人には罪悪感はなさそうでした
おしゃべりは悪気のない楽しみなのでしょう
しかし噂される方には、とんでもない傷を負わせることがあります
少し考えて喋ってほしいものだと思います



posted by 183 at 17:41| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月29日

結婚で友情が終る

仲の良かった女性同士が、1人の結婚で疎遠になる経験をお持ちの方は少なくないと
思います
特に30歳前後から、1人抜け2人抜け、最後に自分ひとりが独身のまま残ってしまうと
遊びにつきあってくれる人がいなくなります
精神的に一番きついのはそういう時でした
電話もかけられず、メールも遠慮がち、しかも関心事が違う、仕方ないことです
しかし数年立つと、結婚した友人が独身に戻ることもあります
その時に友情が戻るかと言えば、経験上はそういうことはありませんでした
うっかり妙なことを口にできません
一応挨拶のやりとりはしても、そう濃密にはつきあえません
そういう女性同士の心の機微を描いた『女ともだち』という作品が「ご近所の怖い噂」
(ぶんか社)に再録されています
時代に合わない絵と台詞を修正した他、効果もかなり手を加えています
どうぞよろしくお願いいたします
「ご近所の怖い噂」


posted by 183 at 00:32| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月28日

被害者が怖い

私自身、見えない何者かに憑かれているような経験をしたことが幾度かあります
絶対に自分が知らない、わからないはずのことが、瞬く間にわかった、資料が出てきた
ということがありますし、もう少し怖い体験もあります
本日発売の「土下座させたい女」(笠倉出版社)に『弱き者』が再録されています
ヒロインは目に見えない導きによって事件の真相に近づいていきます
幽霊が出てきて教えるという描写はしていませんが、そう考えないと理解できない経験をして
真実を知ることになります
鍵になるのは病的に被害者意識が強く、常に他人が悪意を持っていると思い込む人です
そして自分を守るために無辜の相手を攻撃します
そういう人こそ、幽霊よりよほど怖いと思います
最近は、表現規制賛同者の漫画アニメ否定発言があまりに独善的・排他的で恐怖を感じます
私も女性で(一応)痴漢もセクハラも経験していますから、ポルノへの反感は理解できます
しかし性表現を丸ごと否定し、有罪率の高い日本の裁判に何の疑問も持たず、冤罪でも
一度警察にゆだねたら、後は野となれ山となれ、では、あまりに無責任です
報道されるだけで社会的信用も職も失いますし、裁判で勝っても(稀ですが)、やったと
言われ続けます
いかに陰湿な匿名の嫌がらせやいじめが多いか、毎日見せられているはずです
被害者を自認する人にも充分な加害性、責任があると思います
物語は、因果応報の結末にしましたが、現実の多くは、犠牲者の犬死で終ります
自分は被害者で相手が加害者だと思いたくても、つとめて理性を働かせないといけません
どうぞよろしくお願いいたします
「土下座させたい女」



posted by 183 at 13:19| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月24日

主婦が悩む夫の知恵熱?

乳幼児が知恵熱を出すことは知られていますが、大人になってもストレスで熱を出すことが
あるのかもしれません 
これは周囲で実際にあったことですが、妻や母親が出かける時に、夫や父親が急に熱を出し
外出をやめると、間もなく熱が下がる、という笑ってしまうような、しかし女性には深刻な
体験談を幾度か耳にしています
結局その繰り返しで女性が外に出られず、予定が立たずにやりたいことを諦めるのです
中には再就職を諦めたという話もありました
しかし最近は税収を上げるために保守的な与党も主婦の再就職を後押ししています
そのために保育所増設が進められていますが、主婦には熱を出す家族への対応も求められ
苦労が多いことと思います
生活に余裕がなくても専業主婦希望が多いのは、そいういう切実な事情があるからでしょう
本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に、夫の発熱に振り回される主婦の悩みを描いた
『ダイヤの首輪』という作品が再録されています
どうぞよろしくお願いいたします
「恐怖の快楽」







posted by 183 at 13:10| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年06月21日

人助けは難しい

本日発売「怖い女の仕返し」(ぶんか社)に『幸せな女』が再録されました
旧作ですが時代に合わなくなった部分を絵、台詞共に修正しています
どうぞよろしくお願いいたします
人を助けることの難しさ、それゆえのトラブルを描いています
社交的で友達を次々と家に招く主婦が、その中で問題を抱えた人とはつきあいを断ちます
恐らく主人公に反感を持たれるだろうと思います
後半で、なぜそうなったかの理由が明らかにされます
人とつきあうこと、親切にすること、助けることは、もちろんいいことではありますが、
実際には、小さなことでも、なかなかうまくいかないものです
誠心誠意尽くしたつもりでも、相手に通用しない場合も、恨まれる場合もあります
大人になると、気遣いはお互い様、無理は無理、自分にも問題がある、ということがわかる
ようになりますが、若いうちは、一方的な思い込みで相手を責めたり、つきあいが面倒に
なったりしがちです
よくある例ですが、若いうちは「あなたなんかに、私の気持ちはわからない」と、すぐに
相手を責める人がいます
責められた方も、人の気持ちがわからない自分が悪いと思ってしまいます
しかし大人になると、立場が違えば理解できないのは致し方ない、それを説明して理解して
もらうのが、自分の責任だと気づきますし、そうならないと困ります
そうした女性同士の微妙な心理を読み取っていただければ、嬉しく思います
「怖い女の仕返し」

余談ですが、この作品には自殺の場面があり、それが表現規制の対象になれば
今後どんな形でも公表できず、過去の出版物も画像も処分しなければなりません
そんな悪影響があるかどうかも、お考えいただければ、と思います





posted by 183 at 14:21| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年05月24日

痴漢と事件は別

痴漢は絶対に許せませんが、事件となると話は別です
誤認、冤罪、誤報、捜査の問題、裁判の問題も、全て関ってきます
痴漢が許せないから、全ての痴漢事件が有罪だ、と言うことはできません

植草一秀氏の痴漢事件の報道に疑問を持ち、資料を読んで、冤罪の疑いを持った私は、
幾度かブログで記事を書きました
泥酔して電車を乗り違え、居眠り状態で、右肩にショルダーバッグをかけて釣り革を掴み、
左手に傘を持ち、揺れる車内で、被害者から50センチ離れて立ち、数分間目を瞑ったまま
触り続けることができたら魔法使いになれます
しかも電車はそんなに混雑しておらず、乗客は体が離れており、移動することができました
しかし被害者は触られている間の数分間、移動しなかったそうです
しかも触られた手を掴んでおらず顔も見ず、後から大声を出し、痴漢の現場を見ていなかった
2人の男性が、いきなり(離れて立っていた)植草氏を捕まえたのです
http://blogs.dion.ne.jp/183/archives/8520570.html
こうした事実は正確に報道されることはなく、悪意に満ちた誤報が繰り返されました
それだけで多くの女性、フェミニストを自称する人も、感情をあらわに批判していました
過去にミラーマン事件と言われた覗き事件があったため、間違いないと思っていたようです
その過去の事件にも冤罪の疑いがあることを、批判する人は考慮していませんでした
ミラーマン事件では、現行犯逮捕された時被害者はおらず、逮捕した警官だけが目撃者で、
「鏡を出してのぞこうとした」と言うだけ、現場の防犯カメラの映像の確認を要求しても、
削除してしまったと言われて、確認できませんでした
映像があれば決定的証拠になったはずですが、削除されてしまい、証拠はありません
映像が無実の証拠だったから消したのではないかと疑いたくもなります
当時小泉改革批判者は自民党で抵抗勢力として排除されており、植草氏も批判的論客として
目障りな存在だったと思われますし、メガバンクのスキャンダルも絡んでいました
続けて起きた痴漢事件で、二度目は真実という心象を与えれば、社会復帰は困難でしょう
その冤罪を疑い、擁護すると、男の味方をする、と批判されました
しかし痴漢事件で逮捕された男性を庇っても、損こそすれ何の得にもなりません
今に至るまで1円ももらわず、お礼も誰からもありません(当たり前です)
全然誰からも、もてません(もてると思うんですか?大笑いですね)
擁護する方が、叩くよりよほど大変なのです
まして私のお客様は女性ですから、叩かれて酷い目にあっているのは、私の方です

さて前置きが長くなりましたが、新刊紹介です
痴漢事件を題材にした『女の敵』という作品を、植草氏の事件の前に描いています
ですから内容は現実の事件とは無関係で、全て私の頭でこしらえた創作です
この作品では、痴漢の現場で被害者は、触られた手を掴んで声を出しています
手を掴まず、顔も見ておらず、この人に違いないという思い込みで冤罪が起きていますから
そうならないように注意して描きました
痴漢は事実ですが、同じ車両に乗っていた同僚の女性が、魂胆があって無実だと証言して
被害者を追いつめ、自分の利益になるように嘘をつきます
彼女は意中の男性上司に取り入るために事件の揉み消しを図るのです
しかし結果は思うようにはなりません
植草事件とは違い、痴漢が事実ですから、天罰を下しています
私は男の味方ではありませんし、女なら誰でも味方するわけでもありません
よろしければご笑覧下さい
「恐怖の快楽」7月号(ぶんか社)








posted by 183 at 01:27| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年04月05日

自民党時代の話

明日発売の「家庭ミステリー」(ぶんか社)に『プライド』という作品が再録されています
レイプされた2人の女性のリベンジを描いています
お買い求めいただけるとありがたいです
新刊告知は当日するのが常ですが、小出ジャーナルと重なってしまいますので
早めにしました
どうぞよろしくお願いいたします
「家庭ミステリー」
作品の初出は2008年で、まだ民主党に政権交代する前でした
キャバクラで自民党系の政治団体が会議を開いてスキャンダルになったことがあり
それ念頭に置いて脚色してエピソードとして使いましたが、特定の政党や政治家を
指しているわけではありません
自民党も民主党も政治資金でキャバクラを利用したことが批判されています
http://blogs.dion.ne.jp/183/archives/8804399.html
確かに腹立たしくはありますが、政治団体がどこで何に金を使ったか全て政治家が
把握することは不可能で、本人が同席でもしていない限り知らないのが普通です
それをスキャンダルにするのは権力闘争でもあります
その点は冷めて見ていただければ、と思います

posted by 183 at 18:58| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月07日

心が自立しない女

生活保護叩きは政府が保護費を削減する時に必ずやることです
自民党が政権を失う前は、実は高齢者が大半なのに母子家庭がその標的にされました
若いのに育児を口実にして働かない、という反感を煽るためです
そして生活保護を含めた社会保障の切り下げに向かい、民主党に敗れました
低所得者への再分配強化を公約した民主党は、窓口での申請拒否を社会問題化させ
受給できずに自殺した人、餓死した人が集中的に報道されました
自民党に近い野田政権になると、不正受給を取り上げて削減への抵抗感を薄れさせ
自民党政権になると、削減に舵を切りました
ですから、漫画でそういう政府の狙いをなぞるのは芸がないと思い、あえてナマポ叩きを
やったことがありません
保護を受けていなくても人に迷惑をかけて顧みない人はいくらでもいますから
ネタには事欠きません
本日発売の「家庭ミステリー」は「急増中大迷惑出戻り女」というタイムリーな特集です
離婚者に限らず、家庭があれば生活保護を受けずにいられます
自民党は生活保護受給者を減らし家庭に戻す政策を取っていますので、それに伴い
今後トラブルも増えることと思います


巻頭カラー(手描き)で『不幸の呪い』という作品が再録されました
この作品の「出戻り女」は仕事を持ち、経済的には自立しています
しかしだから問題が解決したというわけではありません
精神的に克服できていない問題があり、それが周囲に影響していきます
いわば心が自立しない女です
彼女に横恋慕された男性と、その恋人が追いつめられていく恐怖を描きました
お金で全てが解決するわけではなく、人間には複雑な葛藤があります
お金のことばかり考えていると、視野が狭まり発想が貧しくなるかもしれません
そういう意味で旧作に刺激されました
よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B00AY0AVDW/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 14:51| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年02月06日

居直る加害者

いじめを題材にした作品を幾つか描いています
「家庭サスペンス」(笠倉出版社)に『他人の痛み』が再録されました
印刷が初出よりよく、線が切れていた部分が綺麗に出ていますし、一部時代に合わせて
内容を変えてありますので、よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B00B1V96KW/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
いじめっ子の親子が、自分たちこそ「いじめっ子」に仕立てられた被害者だと居直り、
最後には報いを受けることになります
創作ですから因果応報、勧善懲悪で筋を通すことができました
現実には、いじめの加害者が被害者を名誉毀損で告訴する事件も起きているように、
告発しても、必ずしも社会が味方してくれるわけでも理解してくれるわけでもありません
作中に「自殺は犬死だよ」という台詞を入れてありますが、今でもその考えは変わりません
死んで訴えたいことがあるとしても、人間は生きてこそだと思います






posted by 183 at 17:50| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月28日

受身では足りない

デフレに強いハーレクインが市場で健闘しています
お金持ちの王子様とのロマンスは、私には興味の持てない御伽噺なのですが
世のお嬢さん方は夢と現実の区別をつけず結構本気にしているようです
私の直接話した範囲に限りますが、国民年金を払っていない女性に理由を聞くと
「結婚すればいい」との答えが返ってきます
結婚すれば全部夫にやってもらえるから、何もしなくていいと言うのです
ネトウヨは外国人より、国民年金を払わない女性を叱って下さい
彼女たちの分増税されるのは私も嫌ですから


本日発売の「ご近所の怖い噂」に巻頭で『愛される女』が再録されています
初出は巻中で描いた中篇で、しかも内容がハッピーエンドのハーレクインでなく
辛い結末になっています
普通なら掲載されることも難しく、巻頭で再録していただけることが奇跡です
雑誌の特集が「友達ヅラした腹グロ女」で、作中の女友達との関係を主題と見れば、
特集テーマに嵌まっています
ヒロインは就職に失敗し結婚にも失敗し、女友達を頼って裏切られ、その結果として
いやおうなしにひとり立ちしていきます
男性や保護者の支えや励ましはありません
支えがある話の方が楽で読後感はよく、一般に受けるのはそういう話です
しかし支えのないのが実感で、むしろ理想的支援者がいる方が稀、私には嘘臭く思え
何もなくても「自分の目」を頼りに少しずつ成長するしかないという自分の考えで
描いたシリアスな話です
人を頼るにしても誰と協力するか自分で判断するものです
人を見る目、信頼関係は自分で作っていくしかないものです
愛される女、というタイトルは、それで幸せになれる、という意味でなく、
受身では足りない、という皮肉をこめています
http://www.amazon.co.jp/dp/B00B00W912/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 13:05| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月24日

愚かな人物の描き方が難しい

後から引っ越してきた近所の人に「おかげで日当たりが悪い」と苦情を言われたことがあります
両隣と裏の家にはさまれて確かに日当たりのよくない家でした
しかし、文句を言われても、もとからあった建物を壊すわけにはいきません
引っ越してくる前に、日照条件を調べるしかありません
農地、駐車場は曲者で、後からビルが建つことがあります
日当たりにこだわるなら、少なくとも一方は日照を確保できる土地を探さないといけません


騒音やペットなど後から気づくトラブルもありますから、事前に幾度か時間を変えて
念入りに現地を見て条件にかなうかどうか確認するしかありません
犬小屋や猫屋敷があるのは、よく見ればわかります



後から引っ越してきた人が、学校や幼稚園の子供の声がうるさい、商店がうるさい、と
苦情を言うことがあります
それは最初からわかっていたことで、文句を言いたい気持ちは理解できますが、
嫌がらせをしたり立ち退きを迫ったりする例もあり、後から来た人がそこまで一方的に
権利を主張するのは、身勝手に思えます
しかし選べない社宅だったり、急な転居で探す時間がなかったり、と様々な事情もあります


転居先をゆっくり探す時間がなく、転入してから騒音トラブルに悩んだ家庭の事件を描いた
『息子が恋人』という作品が、本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に再録されました
http://www.amazon.co.jp/dp/B00ATRDUE2/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
ヒロインが息子を溺愛して思い通り育てられず追いつめられ、近所の騒音が引き金になって
家庭に破局が訪れます
ヒロインの感情に寄り添った、同情的な描き方ではなく、あえて突き放した描き方をしています
後味の悪い結末ですが、傍から見れば「ここでこうすべきだった」という答えを
見つけていただけるかもしれません
レディコミは、人物を同情的に温かく描いて泣かせる感動ものが王道ですが、
客観的に愚かしさを描いた方が主題をよく伝えられる場合もあります
それでも娯楽として成り立たせる「芸」が足りないのは自省しています
たとえば、愚かな人を描く時に、読者が「私はここまで酷くない」と思えるほど、
愚かさを誇張すると、厳しい批判が入っていても、他人事として楽しめます
そういう誇張のさじ加減や、プロットの意外性が大事です
いつも力不足を反省しています
posted by 183 at 14:43| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月21日

我儘は公益

一度病気をしてからすっかり懲りて健康オタクになっています
エレベーターに乗らず階段を使う、エスカレーターしかない所ではエスカレーターの
右側(急ぐ人用)を上ります
駅では半数以上が階段を使っており、頼もしく思います
スクワットをやる時間がなくても、日常足を使うことで運動不足をある程度解消できます
自己管理ができなくて人の世話はできません
基本を怠って他人の世話にのめりこんでしまうことも、時にはありますが
後から反動が出て後悔します
自分が倒れたら全部終わりなんですよね
本日発売の「別冊家庭サスペンス」(セブン新社)に再録された『世話の焼ける女』は
肝心な自分の世話から他人の世話に逃避するアラフォー女性を描いています
http://www.amazon.co.jp/dp/B00AT1E6IC/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
ヒロインの問題は健康ではなく、就職と結婚です
それがなかなか思い通りにいかず、他人の世話を焼く方が楽に思えて、
ついつい無自覚にでしゃばって迷惑をかけています
他人事なら無責任に何とでも言え、社交辞令でもお礼を言ってもらえます
人の世話、人助けは良いこととされますが、自分がお留守では困ることになります
ネトウヨも電磁波に気をつけて外で運動した方がいいんじゃないでしょうか?
食べて応援も考えずにやっていると、病気になればお国に迷惑ですよね?
自分を大切にする我儘は回り回って公益になっていると思います
これは我儘と単純に切り捨てるのはどうでしょうか?
物事は微妙です
posted by 183 at 13:54| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月27日

未婚既婚のコップの中の嵐

一昔前に流行語になった勝ち犬負け犬という言葉は、本来の意味から離れ
未婚女性を既婚女性と対立させるためにマスコミで使われました
それに反撥する人もいましたが、私は別の理由でブームに乗れませんでした
「負け犬の遠吠え」は2003年、イラク戦争が開始された後に出版されています
その翌年2月に自衛隊派遣が決まり国論が割れていました
そういう時期にランチタイムに「勝ち犬負け犬」で盛り上がるというのは、
当事者には切実でも、「コップの中の嵐」に見え、無力な国民にとって
一種の生活の知恵かもしれませんが、マスコミの特集に惹かれませんでした


未婚と既婚は、昔からレディースコミックでよく取り上げられるテーマです
描き始めた頃、担当編集者から、読者の大半は主婦か、結婚したい独身だから、
結末で必ず既婚を優位に立たせ、勝利の凱歌を上げさせるようにと言われました
「勝利の凱歌」は編集者の言葉そのままです(笑)
そうやって作られているから、いつも既婚が勝つのですよ
ああ、楽屋落ちしてしまいました
しかし、そればかりでは飽きも来ますよね
マイナーな作品を載せてくれる雑誌で、王道から外れた作品を描いています
本日発売の「ご近所の怖い噂」(ぶんか社)に再録された『震える舌』は、
未婚の3人の関係が、1人の結婚で変化していく日常の恐怖を描いたサスペンスです
既婚に勝利の凱歌を上げさせる、というあまりに陳腐な型を外して
未婚も既婚も個々人の生き方による、という結末にしています
どちらかを上に置く、という描き方はせず、負け犬勝ち犬にしていません
多分喧嘩を売っているようには見えないと思いますが、実は喧嘩を売っています(汗)
よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B00AN5724Y/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 15:49| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月28日

ACブームは終ったが・・・

AC(アダルトチルドレン)ブームというのは、ビル・クリントンが大統領になってから
DVに晒されたACだった過去を告白して始まりました
http://ac-guide.jp/AC.htm
その後「新世紀エヴァンゲリオン」のテーマもACだと、作者が後からこじつけて、
オタクの間にも浸透していきました
その後、ACは何でも親のせいにする、と批判するアンチACが勢いづき、あっという間に
ブームは去りました
しかし、児童虐待や男女間のDVにも、育った家庭環境が影響していることがしばしばあり、
変わらず看過できない問題です
単純に親を非難し、自分の問題の責任を転嫁する、ということではありません
自分自身の、わけのわからない不安の根源を自己分析し、おかしやすい間違いを自覚することが、
立ち直るために必要なのだと思います
漫画でもそうしたテーマの作品をいくつか描いています
本日発売の「ご近所の怖い噂」(ぶんか社)再録の『あなたの胸で眠れない』は、
母親に嫌われた少女が、年上の男性に盲目的に惹かれる心理を描いています
親に拒絶されているため、自分を受け入れ肯定してほしい飢餓感があるからです
よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B009S9ZKI6/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 15:44| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月26日

体験とフィクションの関係

自他の体験に基づいた漫画をいくつか描いていますが、体験そのままではなく、フィクションです
体験と漫画は、料理に喩えれば、玉葱とカレーのような関係にあります
カレーに玉葱は入っていますが、玉葱とカレーは別物です
刺身やサラダのように、素材の味を生かす料理もありますし、素材がわからないものもあります
本日発売の「本当にあった悲惨な生いたち」(ぶんか社)再録の『鬼子母神』は、
実際にあったいじめの被害者と加害者の立場の逆転を、フィクションの形で描いています
特定のモデルはなく、エピソードは創作です
加害者の親が、被害者の親の告発を、わが子への人権侵害として逆に告発します
わが子可愛さ、守りたい気落ちからですが、被害者への思いは足りません
その姿を、わが子を愛しながら、他人の子を食らう鬼子母神に見立てました
鬼子母神が過ちに気づくように、相手の立場への想像力を持たなければいけないと思います
よろしければご笑覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B009S9ZKC2/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 15:25| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月24日

美女が悪役

自作では美女が悪役ばかりで、我ながら性格が悪いと思います
美人の読者の方は、もしかしたら嫌な気持ちになるかもしれません
一般には、ヒロインは二重まぶたの美女か、ルックスは平凡でもドジで間抜けな可愛い女の子で、
なぜか昔から少女漫画では一重まぶたが悪役です
自分が一重まぶたなので、子供の頃は傷つきましたね
山口百惠が大スターになるまで、芸能人も二重に整形するのが当たり前でした
一重まぶたは、それだけでブスの烙印のようなものでした
その意趣返しに、一重まぶたのヒロインが幸せになる話を描いているのかもしれません
本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)再録の『ずるい女』は、一重まぶたが幸せになる話です
例によって美女が悪役です(汗)
よろしければご笑覧下さい
o
しかし描いているうちに一重まぶたで売れるアイドルが増えて、いい時代になったと思います
経済は、すっかり悪い時代になったように言われますが、こと美意識に関しては、
型にはまった美形の時代が終り、魅力的と認められる容貌は多様になっています
現実に日本人の体型もスリムになり、さして欧米人に見劣りしません
漫画のヒロインも黄色人種らしい一重、つり目が増えました
もうわざわざ二重まぶたの美女を悪役にする必要もないですね
機会があったら不幸な二重の美女が幸せになる話でも描いてみようか、と思います



posted by 183 at 17:38| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年11月07日

顔が怖いと損をする

「家庭サスペンス」(笠倉出版社)の見本誌が今日到着し、昨日発売だったことを
思い出しました(汗)
顔がきついため会社で誤解され損ばかりしている若い女性の受難を描いた『顔』が
再録されています
http://www.amazon.co.jp/dp/B009S9ZMX4/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
この作品のヒントは実は男性会社員から聞いた体験談です
男性なのに、上司に顔が嫌いだと言われ差別され苛められたそうです
美男不細工という話ではなく、巨人軍の原監督が現役時代、空振り三振しても笑っている、
と叩かれたのと同じ理由です
上瞼がくりっとしていて、悔しがっても暢気そうに見え、怒りが読み取りにくい顔でした
女性でも、顔つきがいかついので損をする人、顔は可愛いのに腹黒い人がいます
そんなことで、と思いがちですが、顔が与える印象は侮れません
若いうちは特に、行いより持って生まれた顔の印象が強く、顔だけでもてたり嫌われたり
してしまいます
一工夫しないとやっていけません
よろしければご覧下さい

余談ですが、見てくれのいい政治家の方が、口が悪く、失言の多い「S」のようです
顔に甘さがあるので、態度が攻撃的な方がマッチョらしく見え、受けるのでしょう
不細工なら「S」では通用しないと思います
顔が甘く、態度もおとなしい人は、嫌われにくくても、喝采も浴びません
なかなか難しいものです
逆に顔が悪いと言われる政治家は、人の悪口や差別発言を控え、慎重です
その顔で人の悪口を言ったら、おしまいだからでしょう
いずれも自分を知っている、と思います
posted by 183 at 15:59| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年10月06日

寿退社は叶わない夢

あっという間に死語になった言葉
「三高」「アッシー、メッシー、ミツグ」「寿退社」
一昔前、自分の倍稼ぐ男性と婚約して寿退社し、求職するふりをして失業手当をもらい
ちゃっかり海外旅行に使う女性が普通に見られました
寿退社で失業手当をもらった女性は周りにゴロゴロいます
今あからさまにやると叩かれそうです
最近は年収600万でも該当する男性が5%程度しかいないそうですから花の寿退社は困難です
http://blog.livedoor.jp/hankon/archives/4296849.html
寿退社に憧れて才能のある美容師と結婚、退職した女性が、夫の病気、退職で窮迫する
「砂の家」という作品を描いたところ、共感していただけました
新たに描き下ろしを加え改稿した「砂の家」(タイトルはそのまま)が「家庭ミステリー」
に掲載されました
初出でお読みになった方にも、印象の違う作品になっていると思います
より今を感じさせるように改稿しています
ぜひお読みいただきたいと思います
http://www.amazon.co.jp/dp/B0097BBN18/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v

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2012年09月25日

利己的な献身

もともと商品の宣伝のためにブログを始めたのですが、手違いで告知が遅れました
毎月24日発売「恐怖の快楽」に『気のきく女』が再録されています
以前『偽装する女』で描いた見せかけの優しい女は、演技で男を騙し利用しています
『気のきく女』は、表面的な優しさと利己心にギャップがある点は同じですが、
優しさは演技ではなく、尽くしても報いがないと、我慢できずにすぐに見限ります
他人が愛しいと思っておらず、あくまで自分の満足が目的です
彼女の優しさは報酬を求める利己的行為です
それでも自分は優しい女で、他人が身勝手だと思っています
そういう本性に気づかず騙される男が馬鹿です
本当に献身的な女などいるのでしょうか?
昔の母親世代は、金がないから結婚した、生活のため、と露骨に言いますよね
今はバイトくらいは見つかるので、すぐ切れるのかもしれません
人のことは言えませんが・・・
最近は女の自立はCIAの陰謀で、家庭を壊して税金を取るためだと言われます
CIAがウーマンリブに金を出して支援したのは事実です
しかし女性解放運動(経済的問題も含め)はCIAができる前、その前身のOSS、CGIが
設立される前の18世紀から続いており、何でもCIAの陰謀と言うのは誇張にすぎます
よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B009146JDI/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 15:02| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする