2012年09月21日

いじめっ子に興味はない

いじめに関しては何度か描いたことがありますが、関心は被害者側にあります
自分がやられたら、巻き込まれたらどうすればいいのか、親にどう訴えれば
いいのか、ということだけです
やられた側は、その後も他人が敵に見えて生きにくくなります
自殺は犬死、死んで訴えても無駄だと思います
それは現実を見ればわかります
生き延びて回復することだけを考えればいい、と思いながら描いています
やった側は自己弁護し、忘れて終わりです
やられた側の痛みを感じないからです
そんないじめっ子や犯罪者の「心理」を理解して同情する気はありません
後から自分の非に気づける人は、自分で成長するでしょう
再教育は力のある人に任せます
いじめっ子といじめられっ子は重なっている面がある、と言いますが、いじめっ子に
変われるようないじめられっ子はまだマシ、死ぬほど苦しければいじめもできません
どうやって逃げるか、どうやって助かるか、私にはそれがもっとも切実な主題です
いじめにあった2人の中学生のその後を描いた『凍った時間』は、2人の回復を
軸として、いじめっ子は自ら亡びる結末にしています
「別冊家庭サスペンス」に再録されましたのでよろしければご覧下さい
再録前にネームは修正しています
http://www.amazon.co.jp/dp/B0095XKRZQ/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
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2012年08月07日

子供は捨てられない

名作のフレーズを引用して描く、という注文で、イプセンの『人形の家』を選んで
『バカな女』という作品を描いたことがあります
『人形の家』では、夫に人間として認められない妻が、子供を置いて一人で家を出ます
それを下敷きにして、不倫ではなく、あくまで自分の意思で夫から離れる妻を描きました
しかし、『人形の家』とは違い、子供は母親の元にとどまります
実は子供が母親を騙して、父親から離れるようにコントロールします
母親は独立したつもりで息子に使われているのです
息子が恋人ということです
そういう母子関係が重く、ありがちだ、と思いながら考えました
本日発売の「家庭ミステリー」(ぶんか社)に再録されましたのでよろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B008N0I8WQ/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
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2012年07月24日

我欲だけの美女

たまたま乗車したタクシーで、妻に逃げられた体験談を聞かされました
収入が減って生活が厳しくなると、男を作って出て行ってしまったそうです
似たような同僚もおり、家庭崩壊が増えていると聞きました
つい、話に引き込まれて、漫画にエピソードとして使わせていただきました
女性の行動に同情できなかったので裏切った妻が報復を受ける自業自得の物語にしました
男は仕事、女は家庭と言う人は、一見女性らしいようですが、金次第で乗り換えるのは、
ただ女性の体を利用しているエゴイストなのかもしれません
男性のようなプライドも責任感も持っておらず、何をする気でいるのでしょうか?
ただ利己的で、我欲のかたまりでしかない美女を「偽装する女」と題しました
「恐怖の快楽」(ぶんか社)に再録されましたのでよろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B008BTYRX8/hatena-ud-22/ref=nosim
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2012年07月06日

家族は怖い

家族間の殺人事件が殺人事件の半数を超えました

 家庭内(親、配偶者、子、兄弟姉妹、祖父母、同居親族)で起きた殺人事件が一昨年、調査対象の平成以降で初めて殺人事件全体の半数を超え、他人間の事件数を上回っていたことが法務省の調査で分かった。他の暴力犯罪でも家族内事件の割合が増加している傾向が明らかとなり、専門家は「経済的に不安定な家庭の増加がひずみを生んでいるのでは」と指摘している。【伊藤一郎】
http://news.goo.ne.jp/article/mainichi/life/20120629dde001040006000c.html

経済的理由で家族間の絆が不安定になっている状況で、生活保護を申請した人々の親族に
経済的支援を強く求めても、当事者の救済になるかどうかは疑問です
申請を断念させる結果にしかならないことは、恐らく承知の上でしょう
本日発売の「家庭サスペンス」に再録された『甘えっ子』という作品は、姉妹間で起きた
金銭トラブルと、その底にある感情の行き違いを描いています
http://www.amazon.co.jp/dp/B008CFZYDS/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
作中では、離婚した妹に仕事がなく、母親を通して姉から金を盗み取るのですが、
単に姉がケチで金を出そうとしない、妹がずるいから金を取る、というわけではありません
幼い頃から甘えられなかった長女の寂しさと母親への恨み、その姉に傷つけられてきた妹の
こじれた葛藤があります
非常識に見える妹の甘えは、姉に迷惑をかけることで、愛情を試しているのです
ですから、姉が金を出すことでは妹は変わりません
そこが当事者に自覚されないと、相手が悪いと思うだけで、解決の糸口が見つかりません
物語は愛情の確認で終えています
ただし現実にはなかなか難しいことでしょう
言えるのは、諦めずにいることで難しい問題も答えが出ることがある、ということです
簡単に切れなければ、時間がたってから、突然答えが見えるかもしれません
何事も簡単に切れたら損です
少なくともそれだけは、自信を持って言えます

posted by 183 at 12:30| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月24日

正義感が鼻につく

向上心の強い主婦が、パート先で、見下していた同僚に反撃される『女帝』という作品が
「恐怖の快楽」(ぶんか社)に再録されました
http://www.amazon.co.jp/dp/B007Q2P66S/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
主人公は仕事は真面目にやるのですが、独善的な態度、融通の利かない潔癖さが、
合わない同僚を傷つけて嫌われ、排斥されます
本人はあくまで相手が態度を改めるべきだと思っており、反省しません
最初に描いた時は、正義感が鼻につく女性を風刺したつもりでした
しかし今見ると、彼女も少し気の毒な感じがします
彼女を排斥してこき下ろす同僚も、決して善人ではありません
特に悪人とは言えませんが、ずるくて、だらしなくて、嘘つきで、裏表を使い分け、
似たような友達と遊び、大過なくその日をすごせばいいと思っています
仕事も要領よくこなすだけで、それ以上何かしようという意思はありません
そういう人こそ、「やる気」のある人には、つきあいにくいかもしれません
どこにでもいそうな普通の人の嫌らしさがにじみ出ればいい、と思いながら描きました
posted by 183 at 18:21| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月19日

我慢しない女性が増えた

子供の数が減り、男女共に長男長女の場合、親との同居や介護まで想定して相手を選び、
条件が合わずにつきあいを諦める場合もあります
そうした男女が、曲折を経て、条件を乗り越えて相手を受け入れる物語『花曇り』が
「女の不幸SP」(宙出版)に再録されました
私にしては珍しく恋愛もので、絵も台詞もかなり修正しました
携帯のアンテナは消しました(汗)
よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B007XHATLS/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
レディコミを描き初めて10年以上たちますが、昔は女性が耐える苦しみを描いた作品が多く
読者の反応は「私はもっと辛かった」、「私の場合・・・」、「主人公は恵まれている」でした
しかし最近は同じ作品の再録に「こんなに我慢するのは馬鹿」、「私は我慢しないで幸せ」と、
変化しています
昔の読者の方が一回り二回り年齢が上で、我慢するのが当然であったのに、今は
女性が同じ状況でも自己主張して変化する、見切りをつけて別れることが増えたのだろうと
想像できます
保守が焦るのもわかります


posted by 183 at 11:21| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月07日

派遣で家庭崩壊

政権交代を支持した理由の一つに製造業の派遣禁止がありましたが、これは
ねじれ国会で野党の反対にあい、潰されました
期待があった頃、父親が派遣で働いている家庭の子供がいじめられる『嘘つき』という作品を
描いたことがあります
本日発売の「家庭ミステリー」に再録されました
この作品が、私の手を離れ、編集部の最終チェックを通り、印刷所に回ってから
台詞がふきだしとずれて印刷製本される、という前代未聞のトラブルがありました
読者の方から、金を払ってこんなものを見せられるなんて、という抗議を受けました
普通、作家か編集者のミスだと思われるでしょう
しかし、作家にも出版社にも目の届かない段階での、印刷所のミスでした
今までこんなことはなかったそうです
なぜそんなミスが、私の作品に限って起きたのか、と腹が立ちました
完全な形で再録していただきたいと私からお願いしていたものです
今回はきれいに印刷されていますし、ネームも修正し絵にも手が入っています
よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B007Q2P79Y/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 12:41| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月27日

姑と二人旅

嫁姑コミックブームが起きた頃、「嫁と姑サスペンス」という雑誌の注文を受けて
既婚の友人の話を参考にしながら、四苦八苦してそれらしい作品を描いていました
いきおい嫁だから、姑だから、という束縛の苦しさを描くことが多くなりました
そうした役割がその人の全てではなく、役割から離れれば全く違う面もあります
嫁になった女性だけでなく、姑になった女性もそうだろう、と考えながら
「ピア」という作品を描いてみました
主人公は新婚の嫁で、別居していますが、たまたま姑と二人で旅行する羽目になり
互いに神経を使い、気疲れします
しかし旅先で意外な面が現れ、姑を個性の強い一人の女性として見るようになります
今月は26日発売の「ご近所の怖い噂」(ぶんか社)に再録されましたので、
よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B007MCM93U/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 00:40| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月24日

テレビ好きな母への贈り物「日本テレビとCIA」

母の日は5月第2日曜日です
国により違いますが、日米は同じです
日本では香淳皇后誕生日の3月6日に行なわれていましたが、戦後米国に倣い、
5月第2日曜日に行なわれるようになりました
http://hahanohi.biz/hahanohi/yurai.htm
http://prezent-kokoro.seesaa.net/article/93663869.html
1907年、ウェストバージニア州で教師をしていたアンナ・ジャービスが、
教会学校の教師だった亡き母親を偲び、教会で記念会をもち白いカーネーションを
贈ったのが起源とされます
アンナの母ジュリアは、南北戦争終結直後の1870年、夫や子どもを戦場に送るのを
今後絶対に拒否しようと立ち上がり「母の日宣言」を発した女性です
その精神を伝えていきたいと思います

しかし母親がテレビ大好きで報道に影響されやすい人なら、偽りの大量破壊兵器報道に
簡単に騙され、自ら間違った戦争に加担してしまう危険が大きくなります
これはジュリアの意思に反することでしょう
できる限り自分で考え学び意見を表明し行動することが大切だと思います
母親がテレビ好きで感化されやすい人なら、今年の母の日にこんなプレゼントはいかがですか?
日本テレビとCIA 発掘された「正力ファイル」 (宝島SUGOI文庫)
http://www.amazon.co.jp/dp/4796684751/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
戦後、日本のテレビ放送、通信網が米国の協力、資金提供を受けて作られた歴史的事実を
米国の国立公文書館で公開されているファイル、及び取材により解き明かした労作です
メディアが常に政治的プロパガンダに利用されること、軍事目的に貢献すること
娯楽やスポーツのソフトパワーも心理戦に貢献してきた歴史が、よくわかります
ことに日本テレビ放送網が、民放でありながら米国の心理戦の一翼を担っている事実は
知っておいた方がいいでしょう
そのための情報公開であるはずです
メディアが自由に見えながら制約を伴うものであり、必ずしも事実を伝えるものではないことは
原発事故報道で如実に感じられたことです
米国の避難勧告より、範囲も狭く遅れた日本政府の指示は、国民に多大な苦痛を与えています
国内の報道の全てが、米国の管理下にあるとは言えません
しかし日本のメディアは、日米関係の安定に貢献する、という使命を負うものです
テレビ番組の内容もそれに沿い、壊さないものです(ガス抜き程度は許容するでしょう)
それも必ずしも正しいという保証はなく、騙される危険もあります(大量破壊兵器報道は
日本のメディアも同罪でしたね)
日本のテレビがそういうものである以上、視聴者側の努力、勉強が欠かせません
公文書館には「過去から引き継がれたものは未来を生み出す種となる」との銘が刻まれています
その知性を求めたいと思います

本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に『甘える女』が再録されました
http://www.amazon.co.jp/dp/B007KP02EW/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
娘が母親をあごで使い、金をせびり、我儘に振舞って自立しないように見えますが
実は娘をそのように育てたのは母親自身であり、娘の自立は望まず、妨害しています
人を育てるとは、自立して生きていけるように力をつけさせることだと思います
それは母子関係に限らないことです
posted by 183 at 15:03| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年04月07日

黙っている人の怖さ

はっきり自己主張する女性と、主張せずに後から文句を言う女性とでは、
自己主張の強い方が怖く見えますが、黙っている人にも怖さがあります
笑顔で同調して不満を言わず、後から恨み言を並べて仕返しする人がいます
それほど嫌なら、最初に言えばいいのに、と思います
波風を立てずに自分の気持ちを読み取ってほしいと期待しているのかもしれません
しかし世の中察しの良い人ばかりではありませんし、それぞれ考えも違います
黙っていてはわかってもらえることはないと、腹を括るしかありません
どう言えばわかってもらえるか、失敗しながら学ぶしかないと思います
そうした女性同士のトラブルを、どちらにも肩入れせずに距離を置いて描いた
『天敵』という作品が「家庭ミステリー」に掲載されました
http://www.amazon.co.jp/dp/B007K9BBOI/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
再録ですが背景に手を入れています
よろしければご覧下さい


posted by 183 at 17:51| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月24日

無知なフェミ嫌い

女性は恋愛と結婚が大好きで、今も昔もそれがファンタジーの中心を占めており
ハーレクインロマンスとエッチがデフレでも売れます
男性がフェミニズムに怯えるのを見ると、心配しないで、と言いたくなります
現実に男性の仕事がないこと、収入が減っていることが最大の問題です
王子様が増えれば女性は幸せなので、王子様が増えてほしいと願っています

フェミニズムが結婚を否定するというのは、正しくありません
フェミニズムには、結婚を肯定する保守的なリベラル・フェミニズムと、
根本からの社会変革を求めるラディカル・フェミニズムがあります
http://digitalword.seesaa.net/article/257778678.html#more
ラディカルなフェミニストには、結婚しているフェミニストは嫌いと言う人もいます
結婚し子供もいるダブルインカムの高収入男性には、働くのが嫌いで結婚に逃げる
男の寄生虫みたいな女は嫌いだ、と公言する人もいますので、なかなか複雑です
男性が専業主婦を嫌い軽蔑するため、女性が本心を口に出せない場合もあります
素直に専業主婦を望んで見合いしても、男性がを認めず断わるケースもあります
一方の問題とは言えません

前置きが長くなりました
体力がないために専業主婦になった女性を、働いて子育てしてきた姑が軽蔑し
事あるごとに批判する場合もあります
「恐怖の快楽」(ぶんか社)再録の『たった一人の戦い』は、そうした家庭の
嫁の葛藤を描いています
http://www.amazon.co.jp/dp/B0073GJH8K/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
家庭にいる嫁も、自分にできる努力を精一杯しているつもりですが、
なかなか認めてもらえず、折り合いが悪くなっています
しかし姑が解雇されたことで自殺を図り、関係が変化します
働く、ということは、まず生活のため、生きる糧を得ることが目的だとしても
それに尽きるものではありません
姑も、会社と縁が切れても、やるべきことはあると、嫁の努力を見て気づきます
お金と仕事を同一に見ることで、敵対関係になるのは、本末転倒だと思います
もちろん、お金がなくて困るなら、報酬を得られるように努力するのが当然ですし
働いても給与等の待遇に合理的理由のない差別があるのは問題です
無知なフェミ嫌いが、女性を低所得にするプロパガンダに利用されるのは困ります

posted by 183 at 14:50| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月21日

レトロな恋愛もの

もう長年「貧乏」、「母子家庭」などのテーマで不幸ものしか描いていません
編集部から発売号のテーマに沿った注文をいただき、それを受けて仕事をしています
再録も同様ですが、旧作にはたまにラブストーリーもあります
昔はまだ恋愛ものの需要があり、雑誌が多く、それに合わせて仕事していたためです
本日発売の「別冊家庭サスペンス」(セブン新社)再録の『真夜中の薔薇』は
珍しくバツイチ女性の恋を描いています
ご興味をお持ちの方はご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B007FIIC1Y/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
絵は修正の必要がないと思い、そのまま掲載していただきましたが、携帯が
今はないアンテナのついた機種で、スマホに直すべきでした
気づかずに申し訳ありません
大目に見て下さい(汗)



posted by 183 at 13:21| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月17日

昔には戻らない

本日発売「怖い女の仕返し」(ぶんか社)に掲載された『戻らない』は
タイトルから内容がわかりにくく、渋好みで素っ気なさすぎた、と反省しています
新卒で就活中に事故で怪我をし、挫折して結婚した女性の気持ちを描いています
「戻れない」ではなく、「戻らない」としたのは、最後は自分で主体的に
取るべき道を選択しているからです
「戻れない」だと、嫌々ながらになってしまい、潔くありません
季節に合わせて再録していただけましたが、描かれたパソコンがすでに市場にないため、
主人公夫婦が買ったというエピソードが不自然に見え、新しいものに描き替えました
旧作はなるべく修正をほどこしより良い状態で掲載していただけるよう心がけています
よろしければお買い求め下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B00746R6XW/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
感想のお葉書を下さる読者の方々に感謝しています
アンケートのプレゼントは結構当選確率が高いと思います
当たりますよう私も祈っています
posted by 183 at 13:27| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年03月07日

同居パニック障害

突然呼吸困難、動悸、体の痺れ、吐き気などの発作に襲われるパニック障害、
という病気があります
過呼吸状態で、酸素を取りすぎて二酸化炭素が不足しており、適切に対処すれば
発作は収まりますし、時間がたてば楽になるもので、大事には至りません
ストレスが関係していると考えられています
http://homepage1.nifty.com/eggs/syuhen/panic.html
http://www.biwa.ne.jp/~susumu55/HV.htm
しかし発作が起きた時は死の恐怖があるそうで、経験した知人は救急車を呼びました
若い主婦が同居ストレスから発作を起こす『帰りは怖い』という作品を描きましたが
本日発売の「家庭ミステリー」(ぶんか社)に再録されました
自分でも何だかわからないので、周りにはさらに理解されません
漫画では問題と解決法をわかりやすく、理想的な形で描きました
生活全体を見直すことが大切だと思います
よろしければご覧下さい
http://www.7netshopping.jp/magazine/detail/-/accd/1200611127
posted by 183 at 14:15| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月24日

理想の結婚・・・

親世代との同居と言うと、既婚の場合は夫の両親とが多数派ですが、
妻の両親と同居している家庭もあります
身近にもそうした夫婦がいますが、妻の両親と同居すると、なぜか夫の親族から
「取られた」という声が上がります。
「取られた」という言葉を私自身も何度も耳にしています
しかし嫁が来た場合「取った」とは絶対に言いません
当の女性でさえそうです(・・・)
つまり結婚とは配偶者の労働力を「取る」ことなんですね(当事者が言うんですから)
「取った」家庭が一般には得をしたと見られる、ということです
本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に、『共犯者』という作品が再録されました
嫁に行った女性が、自分の両親と同居する友人の結婚に羨望と嫉妬を覚えますが
やがて相手の側の事情を理解し、自分の幸運に気づく物語にしました
夫が妻の味方になることが基本、万事に言えることだと思います
よろしければご覧下さい
http://www.amazon.co.jp/dp/B006YXYMJC/?tag=hatena_st1-22&ascsubtag=d-737v
posted by 183 at 13:09| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月06日

わが子につく悪い虫

自分の子供の恋人は、将来嫁婿となるかもしれませんから、親としては
どんな人間か気になるでしょうし、干渉したくなることもあるでしょう
当人同士はよくても、親の立場からは気に入らない場合もあるでしょう
しかし、相手も同じようにこちらを見て評価していることは忘れがちです
俗に悪い虫がつく、と言いますが、考えてみれば、相手に対して失礼です
悪い虫と思って見下していると、手痛いしっぺ返しを受けるかもしれません
7日発売の「家庭ミステリー」{ぶんか社)に『悪い虫』が再録されています
躾のなってない少女が息子のガールフレンドとして家に上がりこんできます
酷すぎると思われるかもしれませんが、靴の脱ぎ方は実在のモデルがいます
非常識な見かけと裏腹な感情を読み取れずに一方的に差別して、排除する母親も
少女には、たまたま幸運なだけの裕福な主婦に見えるのです
少女を非難するのは簡単ですが、母親に少女の心を動かすような思いやりや
行動が示せているかどうか、が問題です
この作品はどちらかに寄り添うのではなく、どちらにも距離を置いて
少々皮肉を込めて意地悪く描いてみました
今ならもう少し余裕を持ってわかりやすく、滑稽に描けたかもしれない
という思い残しもありますが、よろしければご覧下さい
http://www.7netshopping.jp/magazine/detail/-/accd/1200606167/subno/1
「子ども手当」創設の時に、やむを得ず「子ども」表記に変えましたが
私個人はどうしても混ぜ書きに抵抗がありますので、子供表記に戻します
ご了承下さい
posted by 183 at 23:34| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月24日

家庭のしもべ

早くに母親をなくし主婦代わりをつとめて育った女性を、何人か知っています
いい子、しっかりしている、と褒められていますが、実際は複雑なものがあります
漫画では、あくまで本人の気持ちに沿って、そうした家庭を描いています
『実家の嫁』という作品が、本日発売の「恐怖の快楽」(ぶんか社)に再録されました
主人公には兄がいるのですが、未婚で年を重ねているため、結婚後も実家で
主婦代わりを続けることを求められ、兄には反撥しても、父親は突き放せず
二つの家庭の板ばさみになります
しかも実家では、妹であるため、常に父親と兄に指示され軽く扱われています
同じ人間、と思ってもらえていません(家庭では、実はありがちなことです)
最後は言いたいことを全部言わせました
漫画だから言えることでしょう(実際はなかなか言えません)
よろしければ、気晴らしにお読み下さい
http://www.7netshopping.jp/magazine/detail/-/accd/1200604966/subno/1
topimagek.jpg

posted by 183 at 14:12| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月21日

完全版再録

旧作再録に際しては、事前に連絡をいただいた場合は、以前掲載された時の印刷を
確認して、絵やネーム、誤植、誤字の修整を行なっています
間に合わない場合もあり、たまに間違いがそのままになっていますが、
可能な限りは手を入れていますので、至らない点はご容赦下さい
本日発売の「別冊家庭サスペンス」(セブン新社)に『憎いあなた』が再録されています
前振りの通り、長年放置していた誤植を訂正してあります
絵が硬くて下手なのは、病み上がりの原稿で、スケジュールがきつい時だったから
という弁解は、プロがすべきではありません・・・
全体の描き直しは日程的にも無理で、さすがにできません
今ならもう少し、と思うことは常にあります
しかしその時だから描けた部分もあります
結婚退職・出産後の役割分担で心がすれ違った夫婦が、事故を契機に変化します
結末はあくまで理想であり、現実は厳しいものですが、気分転換になればと思います
よろしければお読み下さい
http://www.7netshopping.jp/magazine/detail/-/accd/1200604202/subno/1
posted by 183 at 13:44| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年01月07日

「山椒大夫」のトラウマ

「山椒大夫」は、小学生時代に森鴎外版で読み、原型は知りませんでした
大学生になってから、その元になっている説教節の「さんせう大夫」を読み
相当内容が変わっていることを知りました
http://d.hatena.ne.jp/rakuten/hmvjapan/11607366
安寿と厨子王が山椒大夫に騙されて荘園の奴隷にされるのは同じですが、
鴎外版ではその後、安寿が計略をめぐらせて厨子王を逃がし、入水します
安寿は足が遅い、という伏線が張ってあり、逃げれば足手まといになる
と思わせるようにできています
運命を覚悟した上での自己犠牲に見えます
最後は山椒大夫も改心します
しかし原型の、中世に語られていた説教節では、安寿は厨子王を逃がして戻り、
二人分働くと言いますが、残酷な拷問にかけられ殺されます
厨子王は山椒大夫を処刑して復讐を遂げます
鴎外版は、血なまぐさい場面が切り捨てられています
溝口謙二監督の映画では、鴎外版を原作とし、安寿は入水しています
自ら水に入る場面を見せています
鴎外版では、水に入る描写はなく、ただ履物が脱いであったことだけ
書かれています
それによって、入水した、と知られるのです
ここでも直截的な表現を控えています

後年、長じた厨子王が母親と再会し、海へとゆっくりパンしていくラストシーンは
ゴダール監督の「気狂いピエロ」に引用されています
中世の説教節がなければヌーベルヴァーグの代表作が現存の形ではなかったわけです
http://www.kadokawa-pictures.jp/official/sanshodayu/

閑話休題(それはさておき)
鴎外の「山椒大夫」を読んだ小学生の私は、姉の安寿が死ぬのが嫌でした
足が遅く犠牲になるのが、他人事とは思えず、トラウマになりました
女性、特に姉は損だ、劣っている、家族の犠牲になる存在であるという負の暗示に
かけられてしまったようです
作者の意図とは別に、その暗示が生きるためには邪魔になり、苦しみました

せっかく漫画を描く機会が持てたのですから、一度題材にしてみたいと思い、
ようやく「安寿」という作品で、「山椒大夫」を生かすことができました
両親に虐待される少女が、自ら逃亡を計りますが、「山椒大夫」とは異なり、
叔従母に当たる女性が協力者になります
少女も叔従母も安寿の入水が嫌だった、という共通体験を持ち、理解できるからです
そこには私自身の願望が入っています
「家庭ミステリー」(ぶんか社)に再録されましたが、絵を修整しています
よろしければお読み下さい
http://www.7netshopping.jp/magazine/detail/-/accd/1200600735/subno/1
posted by 183 at 13:38| 作品解説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年12月27日

犠牲にされるやさしい嫁

レディコミを描き始めてからしばらくは、積極的に既婚の知友から体験談を聞き
自分なりに咀嚼して、作品に取り込んでいました
自分には経験がないため想像が及ばず、話を聞いて初めて理解できる心情がありました
盆正月にどちらの実家に何日泊まったかを数えられ、嫁の実家に1日でも多く泊まることは
許されない、と話してくれた女性がいました
そんな気遣いがいらない家庭、そこまで気にしない夫婦ならいいのですが、
気にしなければやっていけない家庭もあります
夫の両親に気に入られたいためいい顔をしすぎ、無理な要求をされて耐えられなくなる
若い嫁の体験談にもとづく『やさしい女』という作品が「ご近所の怖い噂」(ぶんか社)に
再録されました
よろしければご覧下さい
http://www.7netshopping.jp/magazine/detail/-/accd/1200598604/subno/1


















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